キッチンのゴミ箱、大きいものを置きたいところですが、その分、食器や食材の収納スペースが削られることに。加えて、生ゴミのにおいも気になるところ。2年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいライターは、あえてキッチンにゴミ箱置き場をつくらず、別の場所に小さなゴミ箱を設置。また、大きなゴミ箱は外に設置することにしました。その理由とメリットを語ります。

キッチンにはゴミ箱置き場はない
キッチン内にはゴミ箱置き場はつくらず、少し離れた場所に20Lの小さなものを設置
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ゴミ箱は家の中と外の2か所に配置

キッチンのゴミ箱

筆者は2年前に大手ハウスメーカーで家を建てました。家を建てる際、キッチンにはゴミ箱置き場をつくらず、これとは別に家の中と外の2か所にゴミ箱を置くことにしました。

家の中のゴミ箱は、キッチンの入口にある冷蔵庫の横。この場所に20Lと小ぶりのゴミ箱を2つ置いています。キッチンからも近いため、不便なく使えています。

ゴミ箱を置くことで、通路幅が約60cmまで狭くなりますが、とくに問題なく通れています。

冷蔵庫横のゴミ箱は、リビングやダイニングから遠い位置にあるため、生活空間から切り離せていて、来客からも見えにくくなっています。

 

リビングやダイニングには小さなくずカゴ

一方で、リビングやダイニングには小さなくずカゴを置いています。ゴミが出るたびに冷蔵庫横のゴミ箱まで、わざわざ行かずにすむようにしています。

 

外のゴミ箱

わが家では、スペースとゴミのにおいの問題から、キッチンにある勝手口の外にもゴミ箱を置いています。冷蔵庫横のゴミ箱がいっぱいになったら、または、におってきたら外の70Lのゴミ箱へ。

70Lのゴミ箱も2つあり、1つは可燃性ゴミ用で、もう1つにはペットボトル、プラスチック、缶ゴミ用の袋がそれぞれ入っています。ペットボトルや缶ゴミは、可燃性ゴミに比べると少ないので、1つのゴミ箱にまとめて入れても大丈夫。

なお、ペットボトルや缶などのゴミはかさ張るので、初めから外のゴミ箱へ入れています。外のゴミ箱は勝手口から直ぐのところなので、不便に感じません。

生ゴミや子どものオムツなどは、時間がたつとどうしてもにおうもの。ゴミ箱のフタを閉めれば問題ないですが、ゴミを捨てるためにフタをあけると、そのたびににおいが漏れてきます。わが家では、外にもゴミ箱を置くことで解決できました。

 

キッチン収納とゴミ箱置き場を分けて快適に

冷蔵庫の横のゴミ箱

間取り決めのとき、キッチン収納にゴミ箱用のスペースをつくるか悩みましたが、今のように分けて正解だと思っています。キッチン収納にゴミ箱用スペースをつくらないことで、キッチンに十分な収納スペースを確保できたからです。

わが家の場合、少なくとも70L×2の140L分のスペースを、キッチン収納に回せたので、とても助かっています。食器や調理器具に加えて、乾麺や缶詰などの保存食もすべてキッチンへ収納でき、それでもまだ少し余裕があります。

家の中に大きなゴミ箱を置かないことで、生活感を抑えられ、すっきりした印象に。また、「ゴミ袋やゴミ箱のあるところはデッドスペースになってしまう」という見方も。大きなゴミ箱をなくすことで、これらのデッドスペースを減らせるメリットもあると思います。