今年も残すところあとわずか。節約にあまり成果を出せなかった…なんて人もいるのではないでしょうか。

来年こそは貯められるよう、「家計簿が続かなくても、お金の計算が苦手でも、ズボラさんでも、だれでもできる簡単に貯まるワザ」をファイナンシャルプランナーの前野彩さんに教えてもらいました。

イラスト女性二人 ガンバロー!
2020年こそは貯まる家計に!
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貯まる人がやっている、3つのポイント

手段を違えると、やはりお金は貯まらないもの。貯金をはじめるまえに3つのポイントをしっかりおさえましょう。

●貯まるポイント1:目標を明確に

「まず、『12月に家族旅行』など具体的な貯蓄目標を立てましょう。先に喜びがあれば、やりくりが続けられます」と前野さん。
「月末に黒字になったらプチぜいたくをする」など、小さな目標も効果的です。

●貯まるポイント2:ストレスがたまらない方法を選ぶ

どんなにいいといわれる方法でも、無理は禁物。
「自分に合わなければストレスがたまって挫折します。やりくりも貯蓄も一生もの。気持ちよくできる方法で、ラクに長く続けましょう」

●貯まるポイント3:即効性のある方法を優先する

簡単で即効性のある方法で始めるのも、成功の秘訣。
「やって効果が出ると自分に自信ができ、さらにがんばる意欲が生まれます。今回紹介する方法はどれも4か月あれば効果が出るものばかり」

予算オーバーの方におすすめ!即効性のある3つの貯め方

●ウォールポケットで月の残金を見える化

赤字になってしまう人におすすめなのが、「ウォールポケット」を使ったやりくりです。

ウォールポケットに現金

「家計簿をつけるだけでは、赤字になっても実感がなく『ま、いいか』とスルーしがちです。予算の枠を決め、『ウォールポケット家計簿』に現金で入れて、使えるお金を“見える化”しましょう」と、前野さん。

予算の決め方は、収入から住居費や保険料などを引き、そこからこづかいをとりおけばOK。

「残りが、ひと月に使っていいお金です。4週で割って週予算を決め、透明のビニールポケットに1週分ずつ入れてください。あとは、週のはじめに財布に週予算を入れて、残金を確認しながら買い物するだけ。面倒な費目分けも不要です」

「ごほうびマネー」のポケットもつくって週末に財布に残ったお金を入れていくのも大事なポイントです。

「貯まった黒字は、最終週に好きなものに使っていいお金です。がんばった証しとしてポケットに黒字が貯まっていくのも見えるから、やりくりが楽しく長続きします」

●店別レシートボックスで買い物しすぎを防止!

買い物や外食が好きで出費が増えてしまう人は、「店別レシートボックス」を用意すると、自分がいかに買い物をしすぎているかを実感できるはず。

イラストレシート各ボックスに

「やり方は、『スーパー』『コンビニ』『ドラッグストア』『外食』など、よく行く店(場所)別にボックスをつくり、買い物から帰ったらレシートを入れていくだけ。1週間が終わったら、ボックスごとにレシートを数えましょう」

たとえば、コンビニのレシートが5枚あったら、1週間に5回コンビニで買い物したということ。

「家計簿で計算しなくても、レシートの数を数えただけで『行きすぎかな』と気づきますよね。そこから、『来週は行くのを半分に減らそう』などと対策も立てられます」

5円、10円と節約するより、買い物や外食の回数を減らす方が無理なく、効率よく出費カットに!

「レシートを見直してムダに買ったものに印をつけ、次回から買わないようにするのも効果的です。気軽にトライしてみましょう」

●買い物をいっさいしない日をつくる。まずは週1日から

店別レシートボックスに慣れてきたら、“無買デー”でさらにステップアップしてみましょう。

イラスト女性ゼロ円でできちゃった!

無買デーとは、「買い物をいっさいしない日」のこと。

「週1回でもいいので、買い物に行かない日をつくってください。冷蔵庫にある食品や缶詰など家にあるもので工夫すれば、なにも買わなくても意外に食事はつくれるもの。ネットでレシピを探したり、家族にも声をかけてアイデアを出し合うと楽しく出費が削れます」

たとえば、調味料などがたりなくても、買いに行くのはNG。

「バターの代わりにオリーブオイルを使うなど、工夫して乗りきりましょう。出費が減るだけでなく、在庫整理ができてキッチンもスッキリ。ムダ買いや重複買いも防げます」

週1日できるようになったら、2日に増やして効果アップ!