Prime Videoで世界240以上の国や地域に独占配信されるドラマ『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』。これは2019年にアメリカで製作されたオムニバスドラマ『モダンラブ』と同様に、ニューヨークタイムズの同名コラムを原作に、舞台を東京に移して新たに生まれた物語。現代ならではのさまざまな人の営みを描く7つのストーリーのうちのひとつに、榮倉奈々さんが出演しています。作品を通じて感じたことや、日々の暮らしを楽しむコツについても伺いました。
『モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~』榮倉奈々さんインタビュー
すべての画像を見る(全5枚)全7話配信のオムニバスドラマのうち、エピソード2話「私が既婚者と寝て学んだこと」で主演を務める榮倉さん。じつはアメリカ版の『モダンラブ』も好きで観ていたのだとか。
●もともとアメリカ版の大ファン。空気感を大事にする芝居に挑戦したかった
「家族からすすめられたのがきっかけでした。メッセージ性の強いお話も多いですが、“普遍的な愛の物語”として、すっと入り込めたことが印象的でした。映像や役者の顔の動きなど、台詞以外の部分からも物語の世界観が伝わるし、見ている側の想像力をかき立てる演出に惹きこまれました。アメリカ版の「モダンラブ」に出会ったのは、確か2人目の子どもが産まれる前だったと思うのですが、もしできるのならば、このような空気感が大事な作品でお芝居をしてみたいなと感じました」
榮倉さんが演じるのは、セックスレスが原因で夫の圭介(柄本佑)と離婚した、生物学を教える大学教員・加奈。離婚してからは、だれとも恋をせず、マッチングアプリで出会った見知らぬ男性に限定してその場限りの関係を持ちながら、自身の揺れ動く心に戸惑う役どころです。
「加奈は教員という仕事に就いていることもあり、真面目で、理性も強い人というイメージです。ただし理屈が先立ってしまうがゆえに、自分の本当の思いと行動が乖離しがちです。このドラマでは、離婚をした彼女がマッチングアプリで出会った見知らぬ男性とその場限りの関係を続けるという、彼女の人生の中でも、特別な時間を描いているのかなと思いました。とはいえ、ストーリー自体は愛の物語を、日常の中にすっと落とし込んだ形になっていて。登場人物の心の機微をすくい取る、廣木監督ならではの繊細な作品になったのではと思います」
撮影が行われたのは2021年の夏。じつは、作品に参加するにあたって不安もあったそう。
「もともとアメリカ版のファンだったうえに、『余命1ヶ月の花嫁』など、昔からお世話になってきた廣木監督の作品。絶対に参加したい! と思いましたが、スケジュールに関しては不安もあって…。撮影期間は家族にも協力してもらいながら、撮影に臨むことができました」