家族みんなの衣類が一か所に収納できることで人気の「ファミリークローゼット」。家事の時短などメリットがある一方で、ちょっとしたデメリットもあると言います。自宅のリノベーションの際にファミリークローゼットを導入して2年の小林ユリさんにその使い心地を聞きました。
すべての画像を見る(全9枚)ファミリークローゼットの使い心地。2年使ってわかったこと
洗濯物を洗って干して取り込んで、畳んでそれぞれの定位置へとしまう。洗濯は家事の中でも特に手間暇がかかる部類に入るのではないでしょうか。家族みんなのものがまとめて収納できる「ファミリークローゼット」を活用すれば洗濯にかける労力を軽減させることができます。しかしファミリークローゼットには、共同の収納だからこそ生まれる我慢ポイントもあって…。
ファミリークローゼットのメリットとデメリットについて、実際に2年使ってみて出てきた率直な感想をお話しします。
●ファミリークローゼットを採用したきっかけ
以前、賃貸アパートに住んでいたときは各々の部屋にあるクローゼットに自分の服を収納していました。しかし洗濯物を干して取り込むだけでも大変なのに、その後、夫婦それぞれの服を振り分けて収納するのはとても手間でした。タオルはこっち、下着はあっち、パジャマはここで、外出着はあそこに…。
夫婦ふたり分だけでも大変なのに、この先もしも家族が増えたらもっと大変になるのは火を見るよりも明らかです。そもそも洗濯のたびに家中を行ったり来たりするのは家事動線的にもスマートではありません。
リノベーションの打ち合わせの際、設計士さんに洗濯にかかる時間と労力を軽減させたいとお願いしました。それがファミリークローゼットを設けることにしたきっかけです。
ファミリークローゼットのメリット
クローゼットや押し入れなど、使いやすい収納スペースは生活しやすい家に欠かせないものです。
●1:片づけの手間が軽減した
まず、収納が一か所にまとまったことで洗濯物をあちこちに振り分ける手間がなくなり、片づけがらくになりました。服の多くをハンガーにかけて収納しているのも時短に繋っています。
●2:身支度が一か所で完結する
服やアクセサリー、バッグなどがすべて1か所にまとまっているので、外出の準備にかかる時間も減らすことができました。洗濯物の収納時はもちろん、身支度をするときにも行ったり来たりする手間が省けたのは大きなメリットです。
ちなみに、ファミリークローゼットにしたことでクローゼットの扉や造作工事の数や量が減ったため、リノベーション費用の削減にもなりました。