「長押(なげし)」と聞くと、古臭いイメージを持つ方もいるのでは。しかし最近は、おしゃれなデザインのものも増えています。1年ほど前に中古マンションを購入してリノベーションした日刊住まいライターは、収納力アップのために各部屋にデザイン長押を採用。服やカバンだけでなく、思い出の品をディスプレイしたり、神棚に使ったりできて、とても満足しています。実際に使っている様子を紹介。
すべての画像を見る(全7枚)収納力アップに長押を採用したい!
筆者は夫婦と1歳の子どもの3人暮らし。1年ほど前に中古マンションを購入し、リノベーションしました。収納が少なかったため、「少しでも収納を増やせたら…」と考えていたところ、ふと頭に浮かんだのが長押です。
じつは以前賃貸で住んでいたマンションの和室には長押がついており、なにかと便利でした。そこで「新しい家でも採用してみたい」と筆者からリフォーム会社に依頼。
しかし、さまざまなタイプの長押があるようで、リフォーム会社から提案されたのはアルミ製の厚みがあまりない安価なタイプのもの。
採用するにはイマイチと思っていたところ、キッチンのショールームに展示してあった、「デザイン長押」にひとめぼれ。木の温かみとおしゃれで豊富なデザインを見て、当初の予算よりオーバーですが、採用を決めました。
種類も豊富でインテリアに合わせやすいデザイン長押
デザイン長押には、カラーバリエーションもデザインの種類もたくさんあり、選ぶ際は悩みました。
幅も長く厚みもあるタイプだと存在感もあります。広くない部屋に設置するので、壁と同系色にしてスッキリとさせようと思いホワイトを選択。購入したものは、木目が浮き立ち、無垢の木の温かみがあってお気に入りに。スッキリとしながらもよい演出をしてくれています。
最終的に、仕切られている個室の洋室2部屋と、和室の3部屋につけることになりました。各部屋のつけたい壁に合わせて、長さを切って加工することにより好みのサイズに調節できます。
以下に、実際に使ってみてよかったと感じた点をレポートします。
お気に入りの服やカバンを見せながら、ちょいかけできる
なにより、ハンガーをさっとかけることができるのが便利です。使用頻度の高い洋服やコート、お気に入りの洋服やカバン、帽子などを見せながら壁面収納することができます。
長押の上を神棚スペースにすることも
筆者の夫は栃木県出身。家には日光東照宮のお札やお守りが多くあり、置き場所に困っていました。
本来なら神棚に祀ればいいのでしょうが、筆者宅にはありません。そこで、和室につけた長押の上を、神棚スペースとして利用することに。長押が神棚になったことで、しまい込むこともなく、部屋のイメージを壊すこともなく祀ることができました。