波瑠さん演じる真行寺小梅と、間宮祥太朗さん演じる福山玄之介の人生こじらせ凸凹営業コンビが、住宅リノベーションで家や依頼人の心に潜む魔物をスカッと退治するお仕事ドラマ『魔法のリノベ』。星崎真紀さんの同名人気コミックが原作のドラマで、小梅と対立するクセの強い元上司・有川拓を演じている原田泰造さんに見どころをお聞きしました。
非現実的な世界を思いきり経験。それがヒール役の楽しさかも
温厚なイメージの原田さんですが、それを一転させる“パワハラ演技”に、ツイッターなどで「怖い!」「ギャップがすごい」などの声が相次ぎ、大きな反響を呼んでいます。
「普段は“曲がったことが大嫌いな原田泰造”でやっているんですけれども、有川は曲がったことが大好き。僕の悪い一面を観てもらえるヒール役なので、演じていても新鮮でワクワクしています。部下役の金子大地くんを言葉で痛めつけるんですけど、金子くんが悲しい顔をすると、帰りのクルマでは、もう充実感しかないですね(笑)。原作にはない役柄なので、それがまた楽しいです」
●有川は手段を選ばないどす黒さをもっている
とても楽しそうに目を細めて笑う原田さん。有川は、小梅が退職に追いやられた「グローバルステラDホーム」リノベーション事業本部の関東エリア部長。出世欲が強く、のし上がってやるという野心をもった、鼻息荒い謎多き人物です。小梅の実力を買っていただけに、「まるふく工務店」に転職したあとも、なにかと動向を気にかけています。
「有川は、出世欲がすごく強いから、支配欲も強くて、自分の支配下におけない人をおとしめていくんです。しかも、表立ってではなく、周りからいろいろな手を使って。手段を選ばないどす黒さをもっています。だから、顔は笑っているんだけど目は笑っていないとか、言葉はやわらかいけど、顔はリアルに怒っているとか…。『今、怒りのスイッチが入ったな』など、有川になりきって、普段では経験できない非現実的な世界を思いきり演じています。それが、ヒール役の楽しさなのかもしれないですね」