大の漫画好きとしても知られるTHE ALFEEのリーダー・高見沢俊彦さん。ここでは、そんな高見沢さんが、今イチオシの漫画を紹介! これまで知らなかった「あるもの」にハマったという高見沢さん。今回は、そんな新たな出会いのきっかけをくれたという作品『ひらばのひと』です。
講談の奥深さを学べる、新たな伝統芸能ストーリー『ひらばのひと』
『ひらばのひと』久世番子/著 講談社刊 (1)~(3)
落語家との知名度の差は歴然、絶滅危惧“職”といわれる講談師。姉弟子・泉花と弟弟子・泉太郎は先行き不透明な未来に悩みつつ、講談の深い魅力と、師匠をはじめとする人間臭い周囲の人々に支えられ、芸の道を歩んでいく。
ひらばのひと
落語家との認知度の差は歴然、絶滅危惧「職」とまで言われる講談師。二ツ目の女流講談師・龍田泉花の未来は視界不明瞭! 唯一の弟〈おとうと〉弟子・泉太郎の率直(不敵?)過ぎる言動にもヤキモキしっぱなしーー。でも「講談」の深い魅力と、師匠をはじめ人間臭い周囲の人々に支えられながら、姉弟〈きょうだい〉弟子2人は、ダンジョンだらけの「芸の道」をよじ登っていく!
●世の中には知っているのに、知らないモノがある
世の中には知っているのに、知らないモノってありますよね。僕にとって講談がそれでした。でも、このコミックに出会い講談に俄然興味が湧き、Audibleで『山内一豊の妻』を聴いたところ、これが面白いったらありゃしない。すっかりハマってしまいました。
コミックの内容は見習い男性講談師の成長物語。講談の話と上手くリンクしていて、思わず引き込まれます。あと講談って歴史好きには、たまらない魅力があるんだって気づきました。しかもためになります。まだ2巻目なのですが、ラストにハッと驚き、次の展開がとても楽しみです。時間を見つけて『は組小町』は是非、寄席で聞きたいものです。
知っているのによく知らないって言われるのもTHE ALFEE。来年で結成50周年です。流行ものはあっという間に古くなりますが、古いものはこれ以上古くなりません。これからも変わらず音楽道を極めて参ります。続けることがバンドの矜恃でもありますからね。