●3.中途半端なもの
すべての画像を見る(全5枚)使いもしない、だけど捨ててもいない、そういう宙ぶらりん状態にあるものはガラクタです。それは、自分の家に存在する理由がないものです。
普段、よく使っているなら、ガラクタではありません。使わないけれど、ちゃんとした理由があって、積極的に持っているものもガラクタではないでしょう。
しかし、ただなんとなくあるものは不用品なので、一度その存在意義をしっかり考えてください。
必要なのかそうでないのかはっきりしない衣類。修理して使うつもりでずっとこわれたままになっているアクセサリー。しまい場所が決まらず、引っ越したときのまま箱の中に入れてある雑貨。どれもとても中途半端な存在です。
コウモリが出てくるイソップ物語があります。鳥と獣がけんかをしているとき、コウモリは、ときには「鳥の仲間です」と言い、ときには「獣の仲間です」と言って、態度をはっきりさせません。そのため、鳥と獣のけんかが終わったとき、コウモリはどちらの仲間にも入れてもらえず、暗い洞窟でさみしく暮らします。
中途半端に家に転がっているものは、このコウモリのような存在です。コウモリにはコウモリの存在意義がありますが、ガラクタにはありません。必要なのか、そうでないのか、この際、はっきりさせましょう。
●4.タダで手に入れたもの
欲しくて買ったのではなく、たまたまタダでもらった。そういうものは、自分の意志で家に入れたものではないので、高い確率でガラクタになります。
たとえば
・製品を買ったときにもらったコスメのサンプル
・通販でなにかを買ったときに、製品と一緒に送られてきたカタログ
・買ったものが入っていたショップの袋や包装に使われていたもの
・人からいただいたギフト、お土産
お金を出し、苦労して手に入れなかったものでも、私たちは、いったん所有すると、「捨てるのはもったいない」「失いたくない」という気持ちになります。
とくにギフトは、「捨てるのは、くれた人の気持ちをないがしろにすることだ」とか、「せっかくもらったのだから大事にしなきゃ」と思ってしまいがち。
ですが、今の自分の生活に役立っていなかったら、ガラクタ度は高いですよ。
ものを所有するのは、面倒を見ることと一緒です。3年後、5年後の未来にも、そこにあってほしいか考えて、答えがノーならもう手放しましょう。
以上、代表的なガラクタを4種類紹介しました。
家にあるものや、自分のお金で買ったものは、どれも「大事なもの」に見えるかもしれません。しかし、それは思い込みです。1つひとつのものとしっかり向き合って、本当に大事なものを見極めてください。