ゴミはこまめに家の外に出すのが、きれいを保つ基本ですが、ついついため込んでしまうものはありませんか?

「わが家は紙類や、金属、陶器などの不燃ゴミがたまりがち。そのため、家族だれでもわかりやすく捨てやすい仕組みをつくりました」と語るのは、ライフオーガナイザーの下村志保美さん。
ゴミがたまらない仕組みについて、詳しく教えてもらいました。

不燃ゴミ
紙や小さな金属…ためがちなゴミを効率よく確実に捨てる方法
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ついついためてしまうゴミ。家の中にゴミステーションをつくって定位置を決める!

わが家の場合、生ゴミやペットボトルやビン、缶はそれなりにたまるため、こまめに出すので問題ありません。しかし、におわず、こまめに出さなくても困らないようなゴミを、ついためてしまっていました。

・紙類…新聞はとっていないけど、油断しているとたまってしまう。
・金属、陶器などの不燃ゴミ…回収が2週間に1度なので、「今週だっけ? 来週だっけ?」と迷うことに。そのうちにたまってしまう。

●家庭内ゴミステーションをつくりました

家庭内ゴミステーション

そんな悩みを解決するため、ゴミ出しに便利なように、1階の玄関近くの部屋にゴミステーションをつくりました。

においが気になる生ゴミなどのゴミ箱は、キッチン横のサービスバルコニーに置いていますが、紙ゴミや不燃ゴミは室内でも問題ありません。

ゴミ箱は新しく買うのではなく、すべて紙袋を使っています。

適当な大きさの紙袋の持ち手の部分をカットして、内側にひと折りすれば、簡易ゴミ箱のできあがりです。

ゴミ箱を新たに買いたすよりも、汚れたりヨレッとしてきたら交換すればいいだけなのでラクチンです。

家庭内ゴミステーション

すぐにゴミを出せるようビニール袋をセット。紙ゴミには、100円ショップで買った回収袋を使っています。

●なにをどのゴミ箱に捨てるのか、ゴミも定位置を決める!

ゴミ箱も定位置を決めないでいると、家じゅうあちこちに「ちょい置き」してしまい、ゴミの日に捨て忘れることになります。
またちょい置きしたものが家じゅうにあると、部屋の中も雑然としますよね。ゴミにも定位置をつくることが大切です。

電池や小型家電

使い終わった電池や小型家電も、「捨てよう」と思ったら即入れられるように、ゴミ箱の定位置を決めておきます。そしてゴミ箱やその周辺にしっかり書いておきましょう。

この場所が決まってないとつい、ポイッとその辺に置いてしまうことになります。

●ガムテープやハサミ…便利グッズも近くにセット

ゴミ箱の近くには、ガムテープやハサミ、個人情報を消すローラー式のスタンプやマジックも置いておくと便利です。

便利グッズ

電球や割れたお皿など、割れ物をゴミに出すとき、私が住んでいる自治体では新聞などで包んで袋に入れ、「われもの」と書くルールがあります。

新聞

新聞は割れ物をすぐ包めるように一枚ずつにしてゴミ箱の隣にセット。

われもの

今までは紙に書いてテープで袋にはっていた「われもの」も、こうやってガムテープに直接書けばラクチン!

ゴミ捨ての仕組みをゴミ箱に書いておくと、家族のだれにでもわかる!

整理収納のプライベートレッスンや講座にいらっしゃるお客様のなかには
「家族がゴミ捨てに協力してくれない」
「使い終わった電池をその辺に置きっぱなしにする」
という不満をもつ方が多くいらっしゃいます。

しかしもしかしたらご家族は、「不燃ゴミや古い電池、小型家電などはどうやって捨てるんだろう?」「家の中のどこに置いておけばいいのだろう?」とわからないのかもしれません。

わからないから妻に聞こうと思っても、そのとき妻が外出中でタイミングを逃してしまったり、また以前にも何度か聞いたことがあることだと「前にも教えたよね」とイラッとされそうで、聞きにくいのかもしれません。

自分にとっていつもやっている「当たり前のこと」も、家族は一度聞いただけでは覚えられないこともあります。ゴミの捨て方も自治体によって違うし、同じ自治体であってもルール変更は珍しいことではありません。

たとえば私が住んでいる自治体も、以前は使用済み電池は区役所など区の施設の回収箱に持っていく必要がありましたが、今は普段ゴミを出すゴミ集積場に持っていくのでよくなりました。
また古い携帯電話やケーブルなどの小型家電の回収は、ゴミ捨て場ではなく区の施設の回収ボックスに持って行くことになっています。

●どうやって捨てるのか覚えるよりも、「ここに行けばわかる」というシンプルなルールに

シンプルなルール

捨て方に迷ったとき、いちいちネットで調べたりリーフレットを見たりするのは面倒。

どうやって捨てるのか、どこに捨てるのかをゴミ箱に書いておけば、自分にとっても家族にとってもわかりやすい仕組みになります。

ゴミステーション

どうやって捨てるのかわからなくても、とりあえず家の中のゴミステーションに行けばわかる、というシンプルなルールにしておきましょう。

家の中のゴミのちょい置きもなくなり、気分も部屋もすっきり! ぜひ試してみてください。