収納スペースを効率よく使える場所にするためには、ついついたまりがちなものの定期的な見直しが必要です。
そう教えてくれたのは、家事代行サービス「タスカジ」のカリスマ家政婦・サニー春さん。

取り出しやすい棚や引き出しを、いらなくなったものや、ひんぱんに出し入れしないものに占有されるなんてもったいない!
ついたまりがちなものの片づけについて教わりました。

油断していると増え続ける書類、常備薬、レジ袋…。不要なものをため込まない仕組みづくりを

たとえば、子どもの学校関係のプリントや保険のお知らせ、家電の取扱説明書、コード類…。こまごましたものでも、ため込んだままだと収納スペースはどんどんたりなくなってしまいます。

●コード類はジッパーつき保存袋に小分けして

コードと袋
コードの長さに合わせたジッパーつき保存袋を用意。マチありの袋が便利です
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大きい袋にまとめて入れると絡まりのもと。コード1本につきジッパーつき保存袋を1枚用意します。
「折りたたんだコードの長さに合う、マチつきのものがベスト」

コードをジップロックに

折りたたんだコードを、1本ずつジップ袋に入れます。

コード類ジップロックに入っている状態

保存袋に入れたら、「パソコン」「テレビ」など、どの機器のものかわかるようにラベリング。日付も書いておくと不使用期間がわかるので、処分可能かどうかの目安になります。

コード類ジップロックに入れて立てて収納

引き出しなどにラベリングが見えるように立てて収納します。横にして重ねると崩れやすいうえ、下のものが見えにくい&故障しやすいので注意を。

「マチつきの袋なら立ちやすいですよ」

●書類は必要なものだけをファイルケースで立てて収納

女性書類整理中

たまりがちな書類は年に1回など定期的に見直して、不要なものは捨てるようにしましょう。

「とくに増える一方の、子どもの学校や習い事関係の書類は、年度替わりにぜひ整理をする習慣をつけて」

書類立てて収納

必要な書類は、「保険関係」「健康診断」などグループごとに仕分けして、100円ショップなどで購入できるファイルケースへ。なにが入っているかわかるようにラベルをはり、立てて収納します。

●マンガは四角くなる不織布ケースに入れる

マンガ不織布ケースに

本棚に並べておくほどひんぱんに読み返さないものは、100円ショップなどで売っている不織布のブックケースに入れて、じゃまにならない場所へ。「四角くする」のがスッキリ収納のコツ。

●薬は使用期限を過ぎたら捨てて

イラスト痛み止め薬

小さい子どもがいるとため込みがちなのが薬。

「効く薬だからと捨てられない人もいるかもしれませんが、薬にも使用期限が。安全に使うためにも、年に1回は使用期限をチェックして、過ぎているものは処分を」

●レジ袋は清潔さを保てる数に絞って

イラストレジ袋

「サイズやかたさなど絶対使わないものもあるはず。本当に必要かどうか考えて。紙袋はカビやダニの温床になるので、清潔にキープできる定量だけに絞りましょう」

●使う当てのないビンや箱はスペースで数を制限して

イラストビンや箱

収納グッズやインテリアとして使うならOKですが、ため込んでいるだけならただの場所ふさぎに。

「収納しておく場所を決め、そのスペースに置けるだけ、と数やボリュームを制限するといいですね」

●取扱説明書は無理に保管する必要なし

イラスト 取扱説明書

家電自体がすでにないのに取扱説明書だけがあるというケースも。

「今はネットでも見られるので、保存しておかなくても大丈夫。新しいものをファイルに入れるときに、古いものを見直し、常に中身は更新して」

収納スペースがたりない…と嘆く前に、定期的なものの見直し&処分を習慣にしてみましょう。