他のことはコントロールできても、子どもに関しては思うようにできない。そうストレスを感じている人も多いのではないでしょうか。そんな親世代に、悩み別に解決法を提示しているのが、『カリスマ保育士てぃ先生の子育て○×図鑑』(ダイヤモンド社刊)。「実践したら子どもが素直に言うことを聞いてくれた」「こんな言い方があったのか」などと大きな反響を呼んでいます。著者は、関東の保育園で保育士として勤務する傍ら、育児アドバイザーとして講演も行うてぃ先生。今回、子どもの教育や育児の方針に思い悩むESSE読者に向け、アドバイスをくれました。
すべての画像を見る(全4枚)てぃ先生が伝授!子どもが勉強をするようになる魔法の言葉
夏休み中の今、小学校低学年ママが頭を抱えがちな、“宿題”問題から伺います。
●子どもが宿題をするようになる“魔法の言葉がけ”はある?
Q:「毎日、子どもが小学校からの宿題をやりたがりません。『いつやる?』『お風呂に入った後』などと約束しても、破られます。どうしたらやってくれるのでしょうか」(36歳・会社員)
てぃ先生の回答
「まず前提として、『約束』の定義から見直しませんか? 親子間の『約束』は、往々にして大人が子どもに一方的に押し付けているケースが多いように感じます。『お風呂に入ったら宿題をやるね』と子どもが自発的に言ったのならまだわかりますが、もし親が『今やらないなら、お風呂の後にやろうね』と言い、『は~い』と子どもがお返事した場合、これはただの指示、命令に子どもが返事をしただけ。約束ではありません。
百歩譲って、他にも選択肢がある中で、子どもが選んだのなら約束と言えるかもしれませんが、それ以外に選択肢を与えていないのならば、考え直してみて。指示命令に子どもが従わなかった、つまり、大人の思い通りにいかなかったことに対して叱るのは筋違いです。
さて本題。宿題を始めるまで腰が重い様子なら、最初の何問か、あるいは最初の5分はつきっきりで横にいて一緒に解いてあげることをおすすめします。子ども自身にエンジンがかかれば、その先もやってみようと思えるかもしれません。最初のハードルをいかに下げるかを考えるのです。
5分間も一緒に座るの? と思うかもしれません。でも30分間『早くやりなさい』と言い続けるよりは、時短になると思いませんか」
では、子どもが自発的に「通いたい!」と言って始めた習い事に関しては、どうでしょう。次の質問はこちらです。