陸上自衛隊を舞台に、青年たちが自身を守る“鉄帽＝テッパチ”をかぶるにふさわしい一人前の自衛官を目指す群像劇『テッパチ！』。町田啓太さん演じる主人公・国生宙をはじめ、個性豊かな候補生たちの汗と涙の青春ドラマが、この暑い夏をさらに熱くしています。今回は、出演中の佐野勇斗さんにお話をお伺いしました。
「自分自身の壁と向き合う姿は、若者や大人にも響くと思う」
防衛省全面協力の下で撮影され、迫力満点の映像も話題の本作。国生のバディとなる自衛官候補生・馬場良成を演じているのが、佐野勇斗さんです。馬場は、破天荒キャラの宙とは真逆で、まじめな心優しい優等生。候補生たちの緩和剤的存在です。
●役のために筋肉をつけて体重を10kg以上増量！
「男たちによる熱い作品は、以前から出演したかったので、本作のお話をいただいたときは、とてもうれしかったです。町田さんをはじめ、現場は男ばかりなので暑苦しいくらいですが（笑）、みんなの絆も強くなって、すごくいい空気感です。町田さんは、僕よりだいぶ年上ですが、フランクに接してくださるので、そんな打ち解けた雰囲気が、バディ感として現れていると思います」
本作のために、筋肉をつけて体重を10kg以上増量し、撮影に臨んだという佐野さん。鍛え上げた肉体と短髪、戦闘姿は、ふんわりしたイメージを一新、キリリとした精悍さが際立っています。
「過酷な訓練シーンがたくさんあるので、それに耐え得る肉体づくりをしました。パーソナルトレーナーについてトレーニングをしたり、食べる量を増やして、1日5食にしたり。体を見せるシーンも多いので、割れた腹筋や胸筋に注目してほしいですね（笑）」
馬場は、学生時代は吹奏楽部でトランペットを担当、一度は一般企業に就職しましたが、自衛隊音楽隊に憧れ、自衛官候補生への道に進んだという青年。佐野さんは、役づくりのためトランペットの練習もしているそう。
「まずは、演奏に使うマウスピースを鳴らせるようにしてくださいと言われ、毎日家で練習し、できるようになりました。動画を観たり、トランペットを自分で買って吹いたりしていますが、1、2か月でできる楽器ではないらしく、短期間でやるのは無謀だと言われてしまって（笑）。でも、なるべくリアルに演じられるようにがんばっています」
●問題に立ち向かいながら自分自身の壁と闘う
ドラマではこのあと、彼らが陸上自衛官として部隊へ配属され、実際の任務を遂行していく第2部に突入します。日々、壁にぶつかりながらも、友情や恋愛などの経験を通じて、「だれかのために命をかけられるのか」「自分のやりたい本当のこととは…」と悩みながら奮闘する姿を描いていきます。
「候補生のメンバーは、それぞれが抱えている問題に立ち向かいながら自分自身の壁と闘っていきます。そんな姿は、今の若者や大人にも響くのではないでしょうか。そして、もう一度挑戦してみようという気持ちが芽生えると思うので、ぜひ第2部も続けてご覧ください」
この夏、いちばん熱い青春ドラマから目が離せません。
『テッパチ！』
毎週水曜 夜10時
フジテレビ系 全国ネット放送中
