これからの人生、老後を不安に思ってばかりではもったいない! セカンドライフを少しでも楽しく過ごすために、無理のない範囲で働く人の暮らし方や、50代からの職探しのコツをご紹介します。「好き」を生かして自分に合う働き方の参考にしてみてはいかがでしょうか。
お勤めだけが仕事じゃない!「好き!」を生かして収入に
すべての画像を見る(全7枚)コロナ禍に見舞われたここ数年、働き方も劇的に多様化しました。外に働きに出るばかりが仕事じゃない昨今、趣味や特技を生かして、家で収入を得ている人も増えています。
●自宅でできる趣味⇒ハンドメイド作家
【福田礼子(まるたま)さん(50歳)】
3年ほど前からレジン樹脂を使ったアクセサリー制作を始める。当初はフリマアプリで、現在は大手ハンドメイドマーケット、minne(ミンネ)にて、「まるたま」の屋号で作品を販売中。
<どのぐらいの収入に?>
作品は1000~2000円台が中心。昨年は80点ほど販売。
【得意なアクセサリー制作を仕事にしたら無理なく稼げるように】
作家活動は「持病があり、思うように働けなくて。在宅でできることはないか? と考えたのがきっかけです」と福田さん。
以前から手芸などの手仕事が好きで、既製品のパーツを使った作品をつくっていましたが、「よりオリジナリティを追求できる」レジンアクセサリーに。販売の場をフリマアプリからハンドメイド専門サイトにきり替えたことで写真つきのレビューをもらう機会が増え、モチベーションもより上がるように。
「制作はもちろん、仕入れから梱包・発送まですべて自分。大変ですが、自分のスケジュールで作業できるし、予定も立てやすい。収入はおもに生活費に充てますが、将来のために貯金もしています」
レジン樹脂にドライフラワーやパーツを封入してつくります。「収入もさることながら、喜んでもらえるのが、なによりうれしいです」
●料理が得意⇒自宅で料理教室
【西垣内浩子さん(54歳)】
結婚後は夫の転勤について全国各地へ。栄養士、ベジタブル&フルーツアドバイザーの資格も取得。夫の早期退職後、長野県飯綱山のログハウスで料理教室を主宰。インスタグラム@hiroko_nishigaichiで活動中。
<どのぐらいの収入に?>
レッスン料は1回2500円(材料費込み)。昨年はコロナの影響もあり、10数回と実施回数は少なめに。
【インスタグラムにお料理をアップ。希望者にレシピを選んでもらいレッスン】
4年前、ログハウスを建てた際に、キッチンも料理教室を想定して設計。「山ねこKitchen」の名で教室をスタートさせました。転居先の各地でも、食にまつわる仕事をしてきた西垣内さん。経験と元来の料理好きが生かせて、まさに一石二鳥です。
「希望者はインスタグラムを見て、つくりたいものを選んでメッセージで申し込む方式。お料理のほか、パンやスイーツも教えています。最大でも4人までの小ぢんまりとした教室なので和気あいあい。庭でハーブや野菜も育てているので、そんな話題で盛り上がることも。お金のためというより、とにかく楽しいんです」
本格的なフランスパンやスイーツ、スープカレーなど、手軽なものからおもてなし料理まで、幅広いメニューを一緒に楽しみながらつくります。