照明選びには、デザイン性の高いペンダントライトやスポットライト、機能性やコストパフォーマンスに優れたシーリングライト…さまざまな選択肢があります。8年前にハウスメーカーで家づくりした日刊住まいライターは、「ダウンライト+LED」を、LDKを含むほぼすべての部屋に採用。結果、とても満足しています。その理由と、気になる交換時期と費用について語ります。加えて、デメリット&注意すべき点も。
すべての画像を見る(全8枚)ダウンライトを採用してよかったメリット3つ
わが家は、LDK、寝室、洗面室、トイレ、玄関、ホールとほぼすべての空間で、LEDの一体型ダウンライトを採用しています。インテリアの主役にはなりにくいシンプルな照明ですが、8年間暮らしてみて「ダウンライトにしてよかった」と感じるポイントがいくつもあります。
●ホコリがたまりにくい
以前の住まいで使用していたメインの照明は、写真のような、「ダクトレール+スポットライト」という組み合わせ。レールにも照明本体にもホコリがたまるうえに、高い位置なので日常的に掃除することは困難です。たまったホコリを気にしながら暮らすのがとてもストレスでした。
じつは、現在の住まいでも、子ども部屋だけは、シーリングライトを採用しています。気づくとカバーの中に、小さなゴミや虫の死がいなどがたまっていることも。
新居に採用した、天井埋め込みのダウンライトでは、こういったホコリやゴミによるストレスがありません。照明の掃除から解放されて、本当に快適になりました。
●部屋が広々スッキリと見える
こちらは、わが家のダイニングの様子です。器具本体が天井に埋め込まれているダウンライトは、当然ながら出っ張りが一切ありません。壁や天井のクロスに合わせて、シンプルな白枠のダウンライトを選んだこともあり、天井にほぼ同化している状態。そのため、部屋が広々スッキリと見えます。
とくにLDKは家具やものが多くなりがち。どうしても視界がゴチャついてしまうため、「部屋の内装は、できるだけ凹凸や色味を抑えたい」という思いがありました。この点からも、ダウンライトを採用したことは大正解でした。
●家具のレイアウトが照明に縛られない
ダウンライトであれば、住み始めたあとで部屋の模様替えをする際も、フレキシブルにできます。
これがもしも、ペンダントライトなら…。たとえば、ダイニングに採用した場合、テーブルの中心と照明位置を合わせて配置することになるでしょう。すると、のちのち家具のレイアウトを変更しようと思っても、どうしても照明との位置関係がネックになって、自由度がなくなることに。
仮にダクトレールを使えば、照明位置は調整できますが、前述のようにダクトレールはホコリの温床ともなり得ます。
わが家のダイニングは天窓がある関係で、もともと照明とダイニングテーブルの中心を合わせていません。それでもとくに違和感がないのは、ダウンライトならではだと思います。
暮らしている中でダイニングテーブルはときどき位置を調整していますが、その際に照明とのバランスを考えなくてよいのはとてもラクです。
単調にならないよう、ダウンライトの間隔にこだわる
たくさんのメリットを感じているダウンライトですが、家づくり時には、アクセントがなく単調な空間になってしまうのではないかという懸念が少しありました。そのため、こだわったのがダウンライトの配置です。
部屋全体に均等にダウンライトを配置するのではなく、複数のダウンライトを1つのグループとしてまとめ、それらのダウンライト同士は狭い間隔で寄せて配置するようにしたのです。
これが、その様子。キッチン、ダイニングの照明は各々4つのダウンライトを30cm間隔で寄せて配置。どのダウンライトがどのエリアを照らすのかという役割を、ハッキリさせました。おかげで、天井面にメリハリがつき、空間がギュッと引き締まったように感じています。
「インテリアの主役にはなりにくい」と感じていたダウンライトでしたが、意外にも部屋全体をシャープな雰囲気にしてくれるインテリアに欠かせない要素となりました。