室内で愛犬に食事をさせる度に、ペットフードや水がこぼれて掃除が大変…。そんな悩みを解消しようと、日刊住まいライターは愛犬のために食事用のテーブルをDIYしてみました。こぼれにくい工夫、そしてこぼれたとしてもすぐに掃除できる工夫もこらしました。つくり方を詳しく紹介します。
すべての画像を見る(全17枚)まずはテーブルづくりに必要な材料や道具を用意
今回制作したテーブルには工夫したポイントが2つあります。
1点目は、犬が食事をしている間もお皿がずれない工夫です。滑り止めのついていないお皿でも、動かないようにしました。
2点目は、水や食事のあとにテーブル回りが汚れても、すぐにウェットティッシュで床やテーブルもふける工夫です。まずはテーブルの材料とつくり方を紹介します。
1.お皿のサイズと高さを確認する
現在、使っているテーブルなどがあれば、その高さを確認します。そして、お皿(食べる用・水用)のサイズを測りテーブルの長さや幅を決めてください。
筆者は、高さは犬に合わせて、かがまないで食べられる高さに決めました(写真の物は約16cmの高さ)。
2.材料や道具をそろえる
上の写真が、テーブルをつくるために用意した材料です。
●購入したもの
・木材
テーブル上面用:パイン集成材699円(ホームセンターで45×20㎝にカット)
脚用:白木材(2.5㎝角、長さ60㎝)229円
固定用:ツガKD材(長さ60㎝)129円
・アイアンフックかけ2個400円
・塗料(SOLID COLOR)1089円
・ノンアルコールウェットシート100円
材料は3000円ほどでそろえることができました。また、テーブルの天板部分は、購入したホームセンターで無料で切ってくれるサービスを利用しました(金額は税抜き)。
塗料として購入したのは「SOLID CLOLOR」という商品。ペースト状のニスで、ブラシを使わずとも、ウェットシート(ノンアルコール)で簡単に塗ることができます。
ウェットシートに塗料をつけて、木に塗り込んでいきます。においはほとんどなく、仕上がりあとも気になりません。
●家でそろえたもの
・紙ヤスリ
・ゴム手袋
・木工用ボンド
・スクリュークギ(脚用4本、アイアンフックかけ用8本)
紙ヤスリ、ゴム手袋、木工用ボンド、スクリュークギ(脚用4本、アイアンフックかけ用8本)、両面テープ、鉛筆は家にあるものを使用しました。
それ以外では、メジャー、ノコギリ(刃の異なるものがあると便利)、ドライバーを用意すれば、準備完了です。
お皿を固定でき、すぐ掃除できるテーブルのつくり方
1.脚と皿を固定するパーツをカットする
まず、脚をつくります。木材は愛犬の身長にあった高さで、4本切っていきます。筆者の場合、長さ60㎝の白木材を4等分して使うと、丁度いい高さに。
60cmの長さツガKD材から、奥行きの20cmに2㎜プラスしてカットしたものを2本。残りの材で、奥と手前でとめる部材を4本(約5㎝)カットします。
2㎜余分にとることで、お皿をはさむときに調整ができ、愛犬が食事や水を飲むときも動きません。
今回使用した木材は細くて割れやすいので、切り始めはノコギリの刃が細かいものを使い、そのあとは刃の荒いもので一気に切り、最後はまた刃の細かいもので木が割れないように丁寧に切っていきます。
2.木材をヤスリで滑らかにする
切った断面のバリを取るように紙ヤスリでなめらかにします。このときにテーブル上部の木材の表面もヤスリをかけると、塗料を塗った際にムラができづらくなります。
この工程をすることにより、塗装後にシール跡などがシミになるのも防げます。
3.ゴム手袋をはめて塗装
ゴム手袋をはめたら、ウェットシートに塗料をつけて少しずつ塗っていきます。SOLID CLOLORはハケを使用する必要がないので、ハケを洗う手間もありません。塗りムラもできにくく、きれいに仕上がります。
4.テーブルの脚を取りつける
塗料が完全に乾いたら、テーブルの脚を取りつけていきます。木材が割れやすいものは、クギを入れる前にドリルで事前に穴をあけておくとスムーズです。木材(脚)の太さにもよりますが、今回使用した脚には1本のスクリュークギを打ち固定しました。
テーブルに取りつける部分に木工用ボンドを塗ります。その後スクリュークギを打っていきます。
5.皿を固定するコの字の部材をつくる
強力な両面テープと木工用ボンドでつくっていきます。片面に両面テープを貼り木材を写真のようにこの字になるように貼りつけます。
接着部分をより固定させるために、貼りつけたあと、木工用ボンドを隙間に入れるように塗っていきます。
6.最後に気になる部分をチェック!
すべての工程を終えたらバリ(加工面に生ずる不要な突起)がないか、塗り残しがないかなど確認します。作業工程中に色がはげてしまった部分も塗っていきます。