家じゅうに、店舗陳列に使われる「ブラケット(壁面に取りつけるタイプの棚受け金物)」を活用して収納スペースをつくると便利です。大型収納家具を減らせるうえに、家族の成長に合わせて、収納の量やしまい方を手軽に変えられます。ブラケットの導入を念頭に、家づくりをした日刊住まいライターが、14年暮らしてみて満足したポイントを語ります。
すべての画像を見る(全7枚)ブラケットを採用した理由は汎用性の高さ
14年前に戸建て住宅を建てた筆者。現在は、筆者、夫、子ども3人(長男16歳、長女13歳、次女9歳)の5人と犬1匹で生活しています。
最初はひと部屋だった3階部分も、家族の成長とともに2つの部屋に分け、さらにひと部屋増築して3部屋にしました。そんな変化のある家づくりで重宝したのがブラケット収納です。
ブラケットとは、壁面に取りつけるタイプの棚受け金物のこと(最初の写真でいうと、L字の金具のこと)。おもに店舗などで採用される、棚やハンガー、フックなどの商品陳列のためのパーツです。
上の写真は、その支柱。住宅では収納庫などに使用されることもあり、ホームセンターやネット通販で購入することも可能です。
●採用理由1:汎用性の高い内装にしたかった
筆者の場合は、住居空間のあらゆる収納場所にブラケットを採用しました。軸となる支柱を取りつければ、家じゅうどこでも棚を設置ができます。棚の幅に変えたり、棚自体を移動させることも簡単。
●採用理由2:極力低予算で!家具も増やしたくない
将来、家族が増え、間取りの変更が必要になったときも便利。わざわざ大きな家具などを購入する必要がなく、安価なパーツを増やすだけでOKです。
また、成長とともに高さの変更や、必要な収納を増やさないといけない子どもの部屋でも活躍。少しの手間で成長に合わせた、快適な空間づくりを可能にしてくれます。