毎日使う自宅のキッチンに、みなさんは満足していますか? コロナ禍におけるライフスタイルの変化によりキッチンに求められるものも変化しています。これに応える新アイテムが、パナソニックのシステムキッチン「Lクラス」シリーズと「ラクシーナ」シリーズから発売されました。新アイテムを取り入れることで、暮らしにどんなバージョンアップが期待できるのでしょうか。開発経緯や特長などが明かされた「水廻り新製品発表会」の様子をレポートします。
在宅時間が増え、キッチンが“暮らしの中心”に
パナソニックが行った「住まいに関する意識調査」によると、やはりコロナの影響により生活者意識は大きく変化。在宅時間の増加にともない、より“自分らしさ”や“居心地のよさ”を暮らしに求める傾向が強くなっているそうです。
また、環境配慮の高まりを受け、建築業界も脱炭素化やSDGsの実現といった社会課題にますます積極的に取り組むように。水廻り製品に求められる普遍的なキーワードである「家事ラク」や「空間価値向上」だけでなく、「環境配慮」や「健やかに生きる」も新たにキーワードとして加えられるようになりました。
たとえば、節水=エコに役立つセンサー技術や、汚れにくさが家事の時短や衛生面向上につながる素材の開発などを、日々進めているそうです。
そんななか、パナソニックがキッチンの新アイテム開発において重視したのが、ずばりデザイン性と使い勝手のよさ。なぜなら、在宅時間が増えたことで、キッチンが料理をつくるだけの場所から、暮らしの中心的存在になり、この2点が“自分らしさ”や“居心地のよさ”を実現するのに欠かせなくなってきているからです。
確かに、長い時間を過ごす場所のデザインや使い勝手が理想的なものであれば、自分らしく居心地よく毎日を過ごすことができますよね。
ニーズに応えたカラーと、より上質感のあるデザインがラインナップ
では、ショウルームに展示されている新アイテムを具体的に見てみましょう。
「Lクラス」シリーズについては、まずブラック色のアイテムを強化。ここ数年、グローバルトレンドの変遷もあり“グレイッシュ系コーディネート”の人気が上昇しています。2021年度のLクラスキッチンの販売実績を振り返っても、2人に1人が濃色系のカウンターを採用しているとか。そのうち長年の定番だった白色系の人気を上回りそうですね。
そこで、カウンターは、人気の「クォーツカウンター」と「グラリオカウンター」シリーズに、ブラック色を中心に意匠性の高い4柄を追加。高級感のあるダイナミックな流れ模様が目を引きます。
一体感のある“ブラックコーディネート”も可能に
また、扉柄も9種類が追加され、木質感のあるものやメタル調、レザー調など質感はさまざま。カラーもトレンドのグレイッシュ系トーンが豊富に追加され、オーダー対応を含めると、合計91種類の中から好みのコーデを選ぶことができます。
同じくキッチンボードにも、カウンターや扉柄とコーディネートしやすいグレイッシュな柄がラインナップしています。悩んでしまいそうですが、これだけあれば理想のイメージに合うものが見つかるのでは?
存在感のあるブラックコーディネートが理想なら、カウンターの素材を側面にも使用して全体をひとつの塊のように見せるゲートプランもおすすめ。まるで黒い塊のような一体感を演出することができますよ。
美しくエコなブラック色シンクも初登場
さらに、カウンターや扉に合わせてシンクにもブラック色が初登場。ブラックのシンクは「傷や白い水アカ汚れが目立ちそう」というのが懸念材料でしたが、はっ水・はつ油成分を配合したパナソニック独自の「スゴピカ素材」を採用した「ラクする―シンク」で、その問題を解決。
汚れがつきにくく落ちやすいので、日常的な汚れなら洗剤を使わずに水とスポンジで簡単に落とせます。これはエコにもつながりますね。
カウンターとシンクがつぎ目のないシームレスな仕上げになっていて、美しさと掃除のしやすさを両立させてくれているのもうれしいポイントです。
そのほか、水栓にもフォルムが美しいグローエ社製「ミンタ・ラウンドネック水栓」が新たに加わり、よりブラックコーデを引き締めてくれるダーククロムメッキ色を選ぶこともできるように。スタイリッシュなオールブラックのコーデにあこがれのある方は見逃せませんね。
トレンドの新柄で“自分らしさ”をつくりだす
一方の「ラクシーナ」シリーズは、「Lクラス」シリーズ共通の濃色カウンター「フリオ」を新シリーズとして展開。コーディネートしやすい魅力的な2柄がそろいました。
また、「Lクラス」シリーズと同様に扉柄も追加。トレンドを反映したグレイッシュ系トーン色が拡充されました。扉に立体感を生み出す人気の細框(ほそかまち)デザインをはじめ木目調やメタル調など質感や素材感にもこだわっているので、トレンドを反映しつつ自分らしさにもこだわった空間をきっとつくりだせるはずです。
暮らしに合わせてカスタマイズできる収納も
今回はさらに、魅せるオープン収納「EVERYSTYLEFurniture(エブリスタイルファニチャー)」もラインナップ。暮らしに合わせた3つのスタイルを提案しています。
●フロントカウンタースタイル……対面キッチンのリビング側に居場所を確保
●カップボードスタイル……「マグネットボードラック」や「有孔ボードボックス」といった飾り棚に調理器具などを収納し、リビングからの眺めも美しく
●リビングデスクスタイル……「有孔ボードオープンユニット」でキッチンの一角に仕事や勉強ができるスペースを確保
たとえば子どものいる家庭なら、「フロントカウンタースタイル」を選べば料理をしながら子どもの学習を見守ったり、会話を楽しんだりすることができます。
調理器具やレシピなどが取りやすい「カップボードスタイル」は、料理を快適に楽しみたいどんな世代の人にも合いますし、在宅ワークの合間に料理をすることが多いという人には「リビングデスクスタイル」がぴったりです。
どれも有孔ボードやラックなどの“魅せる”収納アイテムを活用して、飾りながら収納できるので、片づけという面倒な作業が楽しくなるのが大きなメリット。そしてなにより、家族形態やライフスタイルはさまざまなので、それぞれの暮らしに合う理想の収納スタイルを検討できるのがうれしいですよね。
私たちの暮らしの“今”と“これから”を考えてつくられた「Lクラス」と「ラクシーナ」の新アイテムはいかがでしたか?
気になった方は、実物の色合いや質感を見て触って体感できるパナソニックのショウルームにぜひ足を運んでみてください。