スタイリストの山本あきこさんの人気連載。「もしかしてファッション以前?」という素朴な疑問から、「この服のスタイリングはどうしたらいい?」という現実的な着こなしまで、大人の女性の「それ、あるある!」というおしゃれのお悩みにお答えしていきます。
完全防備じゃない雨の日コーデが知りたい!
いよいよ梅雨シーズン! 雨の日は足元も悪いし、傘も持たなきゃいけないしで、着ていくものに迷いますよね。そこで、今回は雨の日ファッションについて考えてみましょう。
●雨の強さによっては、レインコート&長靴がジャマになることも…
すべての画像を見る(全4枚)雨だからといって、なにも考えずに長靴やレインコートで完全武装して出かけると、思いのほか雨の具合が軽かったり、途中で天気が変わったりしたときに、浮いてしまったり、荷物がジャマになったりと困ってしまうことがありますよね。でも、長靴やレインコートを使わない、大人らしい雨のおしゃれはどうしたらいいのでしょう? この後解説します!
大雨以外なら「いつものアイテム」から雨の日コーデがつくれる!
ポイント(1) エナメルシューズやショートブーツを活用!
雨の日にいちばん困るのは足元! 雨と聞くとつい長靴などの「雨の日専用アイテム」を思い浮かべてしまいますが、一口に「雨の日」と言っても、雨の強さはさまざま。「小雨」や「もしかしたら雨が降るかも」くらいの日なら、「エナメルシューズ」くらいで十分です。エナメルは決して防水素材ではないですが、雨粒なども弾きやすく、水滴がついても拭き取りやすいので、小雨くらいなら全然行けちゃいます! なかでも使いやすいのは、エナメルのローファーやレースアップシューズなどのいわゆる「おじ靴」。パンプスより地面と接する面が広いので、実際に雨が降っても滑りにくいですし、コーディネートの幅も広いので、1足あるとかなり使えると思います。
それから、「雨がそこまで強くない」「午後から晴れそう」という日なら、私は厚底のミドルブーツやショートブーツで出かけます。実際、GUのサイドゴアデザインのミドルブーツは、小雨やちょっとお天気が怪しい…という日も使っていて、本当に助かっています! 防水スプレーでガードすれば、ある程度の水のダメージは防げますし、こちらも「いかにも雨の日」というコーディネートにはならないので、天気の変化に幅広く対応できます。
もちろん、「1日ずっと雨」「台風! 嵐!」とわかっている日は長靴がいいですが、こんな感じで足元選びには、雨の具合によって、セレクトに「段階」を持たせるとおしゃれの幅が広がると思います。
ポイント(2) シミやシワが目立たない柄アイテムを選ぼう
雨の日のお悩みといえば、服が濡れてシミやシワになってしまうこと。こちらのお悩みを解決してくれるのがズバリ、「柄アイテム」です。花柄やチェック柄など、いわゆる「柄」が入ったスカートやブラウスなら、シミもシワも目立たず大活躍!「柄」は、傘でガードしにくいボトムで使うのがおすすめ。花柄の膝下丈スカートなら、ミドル丈ブーツやおじ靴にも合いますし、雨の日も華やかで女性らしい雰囲気を演出できるので重宝しますよ!
私は雨の日こそ、明るく楽しい気持ちで過ごしたいという思いがあるので、そんなときにも柄アイテムは強い味方になってくれます。