朝起きて、朝食づくりに頭を悩ませてしまう人は多いのではないでしょうか? そんな「朝ごはん問題」を少しでもラクする提案をしてくれたのが、食文化研究家のスギアカツキさん。なかでももっともおすすめだというピザトーストの魅力について教えてくれました。
すべての画像を見る(全7枚)朝ごはんをもっとラクに。無限のピザトーストアレンジ
家族や自分のために、毎日食事の準備をしている皆様、本当にお疲れさまです。ゆっくりできる休日はともかく(子どもの習い事などで平日以上に忙しい場合も)、忙しい平日や疲れてくる週後半に、「朝ごはん」をつくるために相当なプレッシャーに感じている方々は少なからずいらっしゃることでしょう。私も育ち盛りの子どもを育てる立場として、つらいときの気持ちは大いに共感してしまいます。
今回は、毎日やってくる「朝ごはん問題」を、少しでも和らげたり気楽にしていただけるためのご提案。私自身が実践して確信している“ピザトースト”の魅力や簡単アレンジ術をご紹介したいと思います。
●朝ごはん、本当に大切にすべきこととは?
多くの人にとって、朝ごはんを食べることが大事であることはよく聞く話。では、朝ごはんを準備する上で、一番大切にしたいことって何なのでしょうか? おかずがたくさん並んでいること? 栄養バランスがバッチリであること? カフェのようなおしゃれさ?
私は、食文化研究家として「子どもの朝ごはん」を重要テーマの一つに掲げていますが、実体験をふまえた提案をさせていただくために、Instagramでわが子のリアル朝ごはんをご紹介しています。
前述の問いに対する答えは、人それぞれ違ってよいと思いますが、成長期を迎える子どもたちの朝ごはんの場合、私がもっとも大切だと思うのは、「食べる人のモチベーション」です。つまりつくった朝ごはんを、元気に前向きにおいしく食べてくれること。凝った献立を用意したのに子どもが喜ばなかった経験をしていれば、容易に想像はつくかもしれません。
朝ごはんは、1日の重要なエンジン的な役割。これは栄養的な側面だけでなく、「今日も一日がんばるぞー!」といったような精神面でよい影響を与えることができます。ですから、まずは「いろいろつくらなきゃ!」という固定概念は捨てて、“どんなときも気軽につくりやすいポジティブメニュー”を知ることからスタートしてみていただきたい。そのオススメメニューとしてご紹介したいのが、「ピザトースト」です。
●ピザトーストに、一枚入魂してみよう!
ピザトーストと言えば、だれでも知っている、喫茶店でもおなじみのパンメニューですよね。食パンの上にピザソース、ベーコン、チーズが定番ですが、じつは絶対的ルールはなく、なにをのせても自由。食パンの限られたエリアに好きな具材をのせるというシンプルな工程は、料理の負担を大きく軽減してくれます。また、のせる具材は、積極的に摂りたいタンパク質やカルシウムが豊富なアイテムを意識的に選ぶなど、栄養バランスを考慮することもできます。
それでは、私が実際につくったピザトースト例をご紹介してみましょう。