ものを減らしてすっきりした部屋で過ごしたい! けれど、快適に過ごすための「もの」の量は暮らし方や、家族の人数によって変わるので、ちょうどいい量がわからないという人も多いはず。そこで、家族4人暮らしで整理収納アドバイザーののぞみさんに、ものの量についての考え方を教えてもらいました。

家事に手間がかかるなら、ものの量を見直すチャンス

リビング
すっきりとしたリビング
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シンプルですっきりした暮らしが理想だけど、なかなか整理が上手にできない。わが家はものが多すぎるのかも、と感じることはありませんか? 家事に時間がかかったり、手間を感じることが増えてきたら、ものの量を見直すチャンスです。

●自分にとってちょうどいい「快適量」をみつけよう

キッチン
快適量のキッチン

ものの量を見直すポイントは、いつも使う量とスペースに合わせて「快適量」を考えてみること。
「快適量」とは、気持ちよく暮らすための、自分にとってちょうどよい分量のことで、私が考えた造語です。適正量とは違い、数字に正しさを求めなくても大丈夫。ものの量や使い方は、人それぞれです。他の人の数字と比較することなく、自分の心地よさに合わせた量を考えてみるといいでしょう。

私は、快適量を知ることで空間に余白ができ、暮らしも心も軽やかになったと感じています。迷ったり選んだりする時間が減り、ものの管理がぐんとラクになりました。自分に合った快適量を知るためには、次の2つのことを意識して、考えてみることがおすすめです。

●(1) いつも使う量で決める

食器棚

いろいろな種類やサイズの器で、ぎゅうぎゅうになりがちな食器棚。

わが家は4人家族なので、普段使いの食器は、1種類4つずつだけもつようにしています。また、食器棚は各食器の両サイドに2cmほど空間にゆとりをとって、奥の食器も見やすく配置。お気に入りの食器を、いつでも取り出しやすくしています。

カトラリー

カトラリーも、家族分4つずつを種類別に仕分けて収納。予備でプラス2本ずつもっているのですが、普段は使わないので一緒には置かず、引き出しの奥の方に置いています。引き出しの手前に、日常使いする量だけを置くことで、食事準備も片づけもスムーズにできます。それによって、選んだり探したりする手間がなくなりました。