ペットの柴犬の写真をツイッターに投稿し続け、その自然体のかわいさが人気となっている@inu_10kg。ESSEonlineでは、飼い主で写真家の北田瑞絵さんが、「犬」と家族の日々をつづっていきます。第46回は、犬と過ごす「ある週末のお話」をご紹介します。
犬が“魅せた”ある週末の出来事
金曜日の20時過ぎ、小さな駅なれど帰路に着く人が続々と駅構内から出てくる。みんなマスクをしている中で、犬はたった一人を見つけると走り出して駆け寄った。
すべての画像を見る(全20枚)「ただいま!」そう妹が犬の目線に合わせるようにしゃがむと、犬は確認するように鼻を寄せた。家に着いて、妹は手洗いうがいをすませると椅子に座るよりもまず犬を撫でた。
犬の頬はまるで綿の中に手を差し込んでいるようで、しかしもっちりと重量があって、撫でずにはいられない。
妹に撫でられながら少しずつ体勢を崩していって、最終的にその場で寝そべった。母がそれを見ていて「な~に甘えてるんやぁ」と笑った。
ちなみに耳は羽二重もちのような触り心地をしている。
翌朝妹と犬と散歩に行くと、私がいつも綺麗と思っていた牡丹桜に「この花ほんま好き」と妹が言った。
ここでも犬はいい感じの棒を発見していた。