食材の買い出しから帰ったあと。買ってきたものが迷わずサクサクしまえたら大正解! 収納がうまくいっていない冷蔵庫だと、こうはいきません。
「もともとは整理整頓が大の苦手。冷蔵庫の中もパンパンで、食材を腐らせてしまうこともしょっちゅうでした」と語るのは、冷蔵庫収納家・福田かずみさん。
自宅で料理教室を開いていたこともあり、家をきれいにしたくて始めた収納の勉強。それを冷蔵庫にも応用できると考え、実践してみたら…
冷蔵庫が使いやすく大変身!
そのテクニックをすみずみまで紹介します。
収納テクを冷蔵庫にも応用したら、使い忘れ&食べ忘れがなくなった!
食べきる時期ごとに段を分け、食べ忘れを防止。また、用途ごとにトレーで分けて定位置を決めるなど、自分だけでなく、家族にもわかりやすい工夫をしています。
●いちばん上の段=1か月程度で食べきるもの
あと一品というときに役立つ保存食や使用頻度の高い乾物、主食に合わせる漬物、ジャムなど、日もちするものはここに。
「なかでも使用頻度が高いものは、手前に置いて出し入れしやすくしています」
自家製甘酢につけた保存食は、あと一品というときに便利。
「単品で取れるように、あえてカゴなどにはまとめない代わりに、中身が見える透明容器に入れています」
B:用途ごとにトレーで分けて取り出しをラクに梅干し、鮭フレーク、つくだ煮など、朝食やおにぎり用のご飯セットと、ジャムやピーナツバターなどのパンセットをそれぞれトレーにまとめ、家族も自分で出し入れしやすく。
C:使用頻度の高い乾物は開閉しやすい容器に入れる料理によく使う乾物は、ワンタッチであけられる透明の容器に保存し、トレーにまとめて。「出し入れもしやすく、残量も一目瞭然」
右から煮干し、青のり、きな粉、干しブドウ。
●上から2段目=常備しているもの
乳製品と大豆製品はそれぞれトレーにまとめて常備すれば、家族もサッと取りやすい!
「使用頻度の低い乾物もこの段。ひとまとめにしておけば迷子になりません」
納豆は買ったらすぐ帯を外し、1つずつ取りやすく。
「家族が取りやすいよう、大豆製品用のトレーの手前が定位置。みんな大好きでよく食べるので、なくなったらすぐ買いたして常備しています」
E:使用頻度の低い乾物はここに入るだけにする乾燥湯葉、おぼろ昆布、高野豆腐など、毎日は使わない乾物などをここに。
「乾物は開封すると酸化しやすいので冷蔵保存。使用頻度の低いものは、ここに入るだけと決めて増やしすぎないようにします」
●3段目~チルドルーム=3、4日で食べきるもの
下ごしらえした食材を置く場所と、肉や魚を入れるチルド室は、数日で食べきるスペース。
「ここにあるものを早めに使いきるように献立を決めれば、使い残しなし!」
蒸した野菜や肉など、下ごしらえした食材をガラスの保存容器に。
「料理に使うとき、ついでにまとめて下ごしらえ。つくりおきおかずよりアレンジが利き、飽きずに食べきれます」
大きめにカットして蒸すだけ。そのままお肉と一緒に焼いたり、カットしてサラダやあえ物にも。
・サツマイモ食べやすく切って蒸して保存。軽く素揚げして大学イモにしたり、このまま食べてもおいしい。
・鶏胸肉酒と塩をまぶして保存容器ごと電子レンジでチン。切ってゴマダレをかけたり、サラダに入れても好相性。
・ニンジン
圧力鍋で大きいまま蒸せばアレンジ自在。カットしてミニトマトの代わりにお弁当の彩りにも便利。
・コマツナゆでて水気をきり、食べやすくカット。ナムルやおひたし、うどんなどの麺類にこのままのせてもOK。
G:粉や液体など汚れやすいものはトレーにまとめる
「しょうゆ、酢、小麦粉、片栗粉などは一緒にトレーにまとめれば、こぼれても掃除がラク」。小袋調味料も容器にまとめ、お弁当などに活用。
小麦粉と片栗粉のケースには茶こしを入れておくと調理がスムーズ。
H:肉や魚はトレーを外してコンパクトに肉や魚は冷凍せずに、使いきれる量をその都度買う派の福田さん。
「トレーから外してパッケージのラップでそのまま包み、カゴに入れればかさばらず、消費期限もわかります」
I:卵はパックのフタを切って取り出しやすくする卵は買ってきたらすぐパックのフタの部分をハサミでカットし、そのまま卵スペースへ。
「これなら、わざわざ卵トレーに移し替える手間もないし、サッと取り出しやすいんです」
●なにも置かないゆとりスペースも確保
「来客用のお菓子やいただきもの、調理中に冷やしておきたいものや残りものなど、イレギュラーなものを入れる場所に」
冷蔵庫収納を極めれば、調理の効率が格段にアップ! そのスムーズさをぜひ体験してみてください。