50代、そして60代と年齢を重ねるにつれ、少ないものですっきり暮らしたいという声も多く聞かれます。その一方で、自分らしく毎日を楽しむこともかなえたいもの。暮らしにまつわる書籍や雑誌づくりを手がけてきた編集者・一田憲子さんに、50代からの暮らしを楽しむコツを伺いました。
大好きなものは視線の先に飾って日々楽しむ
少ないもので暮らすと、片づけや掃除など家事もラクになるうえ、気持ちも身軽に。一田さんもそんな暮らしを実践しています。
その一方で、展覧会で気に入って買った小物やお気に入りの食器など、好きなものは目につく場所に飾り、暮らしの楽しみにしているそう。「スペースを決めると、まとまりやすく手入れもラクです」
●季節で替える飾りスペースはコンパクトに
すべての画像を見る(全5枚)リビングの、玄関にいちばん近い場所に飾りスペースを設置。「あちこちに小物を飾ると、ホコリもたまりやすく、手入れが大変。ここだけと決めて、季節の花やお気に入りの雑貨を飾っています。気分によって、ときどき入れ替えるのも楽しみです」
●たくさん失敗して集めた食器は厳選したものを目でも味わう
買い集めた食器は、たくさん失敗もして、今では自分の好みや使いやすいものがわかってきたそう。「どれも思い入れのあるものだから、ガラス扉の食器棚に入れ、見える収納に。棚上には花器を飾りながらしまっています」
●見える化で家事ラク!調味料はバットに置いて手入れもしやすく
気がつくと、使っていない調味料や食材が増えがちなキッチンは、あえて見える収納にして、余計なものを増やしすぎないように。
液だれしやすい調味料や油などはバットにまとめれば、ときどきバットを洗うだけで清潔。容器は汚れが落ちにくいプラスチック製を避け、ガラス製のものに統一し、掃除しやすく。残量もわかって管理がラクになります。