重量鉄骨造の3階建ての中古住宅を購入して、リノベーションした事例です。住まい手は夫婦と子ども3人の5人家族。1階にぬいぐるみ作家である妻のアトリエと水回り、ファミリークローゼット。2階には家族が集まるLDK配置。そして3階には、子どもたちが自分で選んだアクセントクロスを貼った3つの子ども部屋を実現しました。

2階LDK
2階LDK。以前の住まいで愛用していたダイニングテーブルは、天板をカットしてサイズを調整
すべての画像を見る(全20枚)

やりたいことができる物件をしっかり見極めて購入を

●この家のプロフィール

  • ・Hさんの家 東京都
  • ・家族構成:夫50代 妻30代 長男16歳 長女14歳 次女11歳
    ・築年数:34年(1988年築)
    ・建物規模と構造:重量鉄骨造3階建て
    ・延床面積:129.00㎡(1階42.87㎡、2階44.24㎡、3階41.99㎡)
    ・工事費:3025万円(税込み・設計料別)
    ・設計・施工:フィールドガレージ
キッチン

夫の仕事の拠点が北関東と都内にあることから、これまで北関東に住んでいたHさん一家。子どもたちの進学先の選択肢が広がるようにと、一家で都内に引っ越すことにしたそう。妻は以前にネット記事で目にした「アトリエのあるリノベ事例」が忘れられず、その事例を手がけたリノベーション会社に物件探しから依頼することに。

「集合住宅は音をたてないように暮らすストレスがあるので、子どもが3人いるわが家は最初から戸建て限定でした。リノベで実現したいことがいろいろあり、それができるかを見極めながら、物件探しのサポートを受けられたのがよかったです」(妻)

希望のひとつは、子どもたちそれぞれの個室をつくること。夫の北関東の仕事先にもアクセスがいいエリアに、十分な広さの3 階建ての物件を見つけて購入。強度の高い重量鉄骨造だったことも決め手になったといいます。

当初は1階に夫妻の寝室、3階に子ども部屋という案も検討しましたが、すべて3階に集約。個室の広さを確保するためにクローゼットはなしに。その代わり1階に、5人分の衣類が収まるファミリークローゼットを設け、洗濯ずみの衣類を、3階の各個室に運ぶ手間をカットしています。

ぬいぐるみ作家として活動する妻にとって、アトリエをつくることも譲れない希望。依頼のきっかけになったリノベーション会社の事例を参考に、木枠の室内窓や落ち着いたグリーンのクロスで理想の空間をかなえました。

「オープンなキッチンに家族が自然と集まるので、おしゃべりしながら料理ができて楽しい」と妻。夫は広々とした洗面室がお気に入り。内装材は子どもたちが選んだものも多く、家族みんなが愛着を感じられる住まいになりました。

 

おしゃれなキッチン

ピンタレストでプランナーとイメージを共有しながら、妻の希望だったアイランドキッチンを造作で実現。

夫の仕事の関係でフランス在住経験がある一家。現地で重宝した大容量の海外製食洗機導入することも希望のひとつでした。背面側のデスクは、レシピ本を見たり買い物メモを書いたりするのに活躍しています。

 

テレビ背面の壁のタイル

テレビ背面の壁のタイルは、子どもたちが色をチョイス。長男は家の中でここがいちばん気に入っているとか。2匹の愛猫の安全を考慮して、玄関のある1階への階段口にはドアを設置しています。

【動画】H邸の様子&インタビュー