●キッチンで育む 成長した子どもとの関係性

お子さんが成長されて、お子さん自身も料理をする機会は増えつつあるそう。収納についてもその点を踏まえた配慮がされています。

「決めた場所からあまりものを動かさないようにしていますね。自分のやりたいように、と思って動かしすぎると分からなくなってしまうから。場所を決めるまでは、もちろん動かしたりもしましたけど、今は決まった場所にあるので、子どもたちも迷わずにある程度のことができるようになっています」

カウンターごはん
カウンターで食べる食事はひとり用に
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昔は家族そろって囲んでいた食事も、時が経つにつれて変化していくもの。大原さんとお子さんの関係も、料理を挟んで変化を迎えていました。

「この子家で食べへんわ、と思っていたのに今帰ってきたわ、みたいなときに、冷蔵庫にあるものなんかでつくったりすると、新しい料理ができたり、発見したり。そういうのもおもしろいな、と思ってやっています。

娘は私が料理をつくり終えたあとに、お菓子をつくり出すことがあるんですけど、その横で私はお酒を飲みながらいろんな話を聞いたり。面と向かってよりも、なにか作業しながらの方が話せるっていうのかな。そういうところはいいな、とも思っています」

大原千鶴さん

大原千鶴さんの『むりなく、むだなく、きげんよく 食と暮らしの88話 茶呑みめし』(文藝春秋社刊)には、お子さんとの現在のやりとりについても書かれています。ぜひチェックしてみくださいね。

 

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