●コツ4:みつろうラップや皿のフタでラップいらず
すべての画像を見る(全9枚)ちょっとしたあまりものなどに、日々何気なく使ってしまうラップフィルム。しかし、服部家では、10年以上、食品用ラップフィルムを使用していません。
「数日、冷蔵庫に入れておく程度なら、平たいお皿をかぶせるだけで十分です」
木綿の布にみつろうをしみこませたみつろうラップも便利。カット野菜の残りをくるんで保存するのにも重宝しているのだとか。
「見た目もきれいです。ただし、高温で溶けるので、電子レンジや熱いお湯はNGです」
●コツ5:洗い物には石油製品を使わない
台所用スポンジは、ほとんどが石油製品。擦り切れたカスはマイクロプラスチックになります。お湯だけで食器が洗える「びわこふきん」ならスポンジも洗剤も必要ありません。
「油汚れがひどいときは、重曹でこすります」
庭で育てて、庭に埋められるヘチマのスポンジも併用中。なお、ヘチマは石けん置きとしても優秀。水ぎれがよく、長持ちします。
●コツ6:あき容器はうまく活用
服部家では、ワイン箱を本棚として活用しています。ワイン箱は奥行きがあり、本を納めるにはぴったり。これは、服部さんが23歳のとき、友人のワンルームマンションで教わったアイデアで、あまりに感銘を受けたので、その足で高級スーパーに突撃したとか。
「運よく8個も譲っていただき、ふたりでヒーヒーいいながら持ち帰ったのはよい思い出。そのまま20年使い続けています」
また、ジャムなどのあいた小ビンは入れ物として活用。残ったおかずや手づくりの佃煮の保存、友人へのちょっとしたおすそわけの入れ物に大活躍しています。
●コツ7:神経質にならず、無理はしないこと
ただ、「ゴミを減らしたい」「ムダを減らしたい」と思うがあまり、神経質になりすぎるのはよくないのだと服部さんは続けます。
「無理は続きません。できない時期があってもいいんです。義務ではないので、そのときの自分がしたいことをすればいいと思っています」
できるところから、コツコツと。まずは身近なものから、ムダを減らす生活を取り入れてみてはいかがでしょうか?
上手な循環を生む小さな工夫やアイデアを暮らしに取り入れるだけで、毎日はもっと豊かになるはず。服部さんをはじめ、15人の方々が紹介する『別冊天然生活 エコでやさしい暮らし』(扶桑社刊)を参考に、ぜひ自分にも地球にもやさしい、心地よい暮らしのヒントを見つけてください。
別冊天然生活 エコでやさしい暮らし