リビングにあると、どうしても存在感が出てしまうソファ。それだけに、模様替えで配置を変えようにも、ぴったり好みの位置に収まらないことも。また、引っ越しのたびに買い換える人も多いのではないでしょうか。この問題、じつは、ソファの選び方次第で解決できます。『狭い部屋でも快適に暮らすための家具配置のルール』の著者で、一級建築士のしかまのりこさんが、3Dを使ってわかりやすく解説します。

ヒジのない分離できるソファなら模様替えしやすい
ソファは部屋の模様替えや引っ越し時にも、さまざまな配置が可能なタイプを選んで!
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ソファは「配置を変えやすい」という観点で選ぶといい

みなさんは、ソファを選ぶとき、なにを基準に選んでいるでしょうか。「何人くらい座れるか。寝ころべるか」などといった基準で選んでいる人も多いと思います。そして一方で、「配置のしやすさ(=模様替えしやすい)」という観点は、あまり気にしていないのではないでしょうか。

しかし、配置を変えやすいソファであれば、部屋の使い方が変わったときや、気分転換をしたいときも手軽に模様替えができます。さっそく、配置を変えやすいソファとは、どのようなソファか、人気のソファやカウチソファを使って解説していきます。

 

配置を変えやすいソファは、ヒジなしタイプのもの

ヒジのあるソファ

一般的なソファは、左右にヒジがあります。しかし、このタイプは選ばない方が賢明です。というのは、模様替えしやすい(配置を変えやすい)ソファは、ヒジなしソファの方だからです。

 

ヒジのないソファ

上図のように左右にヒジがないソファは、正面からだけではなく側面からも座ることができます。ですから動きやすく、とくに狭い部屋などでは重宝します。

また、ヒジなしソファは、ヒジの分、座面の面積が広くなり、ゆったり座ることが可能です。

 

140㎝の2人がけソファでもヒジがあると狭い

たとえば、幅140㎝の2人がけソファで比較した場合、一般的なソファは、左右にヒジがあるため、実際に座れるソファの幅は108㎝になり、2人で座るには窮屈な寸法になってしまいます。

 

2人がけソファでもヒジがないと広い

一方、ヒジなしソファの場合、ヒジがないためソファの幅140㎝いっぱいを使うことができ、ゆったりと座ることができます。