白黒模様ともふもふの体がキュートな動物・ジャイアントパンダ。上野動物園も再開園し、まもなく1歳を迎える双子パンダ「シャオシャオ」「レイレイ」からもますます目が離せません。でも、「一体パンダはどうして白黒なの?」なんて疑問に思ったことはありませんか? パンダに関する素朴な疑問に、動物学者の今泉忠明先生が答えてくれました。

パンダの白黒模様は、かわいさだけが目的じゃない!

シャンシャン
上野動物園のパンダ「シャンシャン」が0歳の頃
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パンダの目の周りの黒い“たれ目”模様は、野生のパンダが暮らす雪山で強い反射光から目を守るほか、目を大きく見せて敵を威嚇したり、親子で互いを見分けたりするのに役立っているそう。特有の白黒模様には、竹林や雪景色でのカモフラージュの役割が。黒い部分が熱を集めて寒さから身を守る役割があるとも言われています。赤ちゃんパンダは、生後2週間ほどで模様がくっきりしてきます。

●親子のじゃれ合いは大切な教育期間

シンシンとシャオシャオ
「シンシン」とたわむれる子パンダ「シャオシャオ」

子育ては母親のみが行い、子パンダが巣立つまでの1年半~2年間は母子で濃密な時間を過ごします。愛情たっぷりのじゃれ合いをとおして、木登りや竹の食べ方など、わが子に生きるすべを教えます。

● 野生と動物園ではモテるオスが違う!?

シンシン
上野動物園の「シンシン」。「リーリー」との間に3頭の子どもがいます

野生のパンダのメスは強い子孫を残すために強いオスを選びますが、動物園で選ばれるのは優しいパンダのオス。いずれも恋の主導権はメスが握っています。相性がはっきりしているうえ、発情のピークが年2~3日であることも繁殖が難しい理由といえるでしょう。

 

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