「部屋を片づけないといけないのはわかっているのに、面倒でなかなか取り組むことができない…」なんてことは、多かれ少なかれ、だれにでもあるのではないでしょうか。そこで今回は、現在60代・カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、おっくうに感じる部屋の片づけを上手く始めるコツを教えてもらいました。
部屋の片づけがおっくうなとき、やってみるといいこと
部屋が散らかっているので、少し片づけたほうがいい、いらないものを捨てたほうがいい。そうわかっているのに、おっくうで、なかなか着手できないとき、うまく始める方法を5つ紹介します。
●1.小さな作業に分ける
すべての画像を見る(全5枚)これからしなければならない作業を、「家の片づけ」と大雑把にとらえるのではなく、もっと小さな作業にわけて考えてください(作業の細分化)。
たとえば、親が残した実家の片づけをしなければならないが、どこもかしこも、ものだらけで、どうしていいかわからないとします。こんなとき、「ああ、実家を片づけなくちゃ」と思うのではなく、実家を空にするために、なにをするべきなのか、もっと具体的なタスクにして、全部リストにしてください。
すると、納戸にある天ぷら油を全部捨てる、和ダンスの中の着物を捨てるなど、具体的なタスクがたくさん並んだ紙きれ(デジタルでもOK)ができます。あとは、その紙を見て、やりやすいものからやっていけばいいのです。
●2.タイマーを2分にセットしてとにかく始める
タイマーを2分にセットして、とりあえず、2分だけ、そのへんにあるものを、所定の場所に戻したり、ゴミ箱に捨てたりという作業をしてください。どんなにやりたくないことでも、2分なら我慢できるのではないでしょうか? 2分は長いと思うなら、1分でもかまいません。
タイマーが鳴ったら、今日の片づけはそこで終わり。ちゃんとできた印に、カレンダーに赤で花丸でも描いておきましょう。もちろん、もっとやりたくなったら、もう数分タイマーをかけて、片づけに取り組んでもかまいません。
片づけに限らず、やらねばならないことを先延ばしすることはよくあります。あと回しにしていることに取り組む際に、最もエネルギーがいるのは、実際に始めるときです。
始めることさえできれば、あとはそんなに抵抗なく、進めることができます。タイマーを利用して、終わる時間を先に決めてしまうと、おっくうな作業も意外とすんなり始めることができますよ。
●3.捨てやすい環境づくり
部屋の片づけがどうにもこうにも面倒で、やりたくない。そんな日は、捨てやすい環境づくりをしましょう。
今日は、片づけをしなくてかまいません。その代わり、片づけに必要な道具を、すべてそろえ、レジ袋やトートバッグに入れる作業をしてください。
必要なのは、自治体指定のゴミ袋、軍手、はさみ、ビニールひもくらいでしょうか。こうしたものを、全部ひとまとめにしてわかりやすいところに置いておくと、ちょっと時間ができたとき、すぐに片づけに取りかかれます。
ゴミの日のスケジュールも確認しておきましょう。私はいつもアプリで確認しています。紙のカレンダーで収集日を確認しているなら、スマホで写真に取りデジタル化して、いつでもスマホで参照できるようにしておくと便利です。