子どもが独立して、玄関回りの収納の中身が変化してきたという、50代のライフオーガナイザー・田川瑞枝さん。ゲタ箱だから靴を入れるという常識を捨て、アルバムや季節の雑貨などを収納するなど、使い方を見直すことにしたそう。夫婦ふたり暮らしの満足度を上げるためのアイデアを語ります。
すべての画像を見る(全14枚)家族の人数が変われば、必要なものも変わる
4人家族で住んでいたときには、家の中の収納が少ないと感じていました「もっと広ければ」「もっと収納のある家だったら」とないものねだりをしていたものです。
夫婦ふたり暮らしになると、収納するものも減り、収めるものにも変化が。そこで、既存の収納を見直し、今の暮らしに合った収納に変えてみました。
玄関横の収納を、コートクロークにアレンジ
わが家には玄関を入ってすぐ横に、幅40㎝の収納庫があります。
扉を開けると、棚板がいくつかあります。以前は、子どもたちが不規則に持ち帰ってくるもの(部活の道具など)を入れる場所として使っていました。しかし、子どもたちが独立してからは、あまりうまく使えていませんでした。
本当は、もともとこの玄関には、コートかけが欲しかったのです。でも、狭い玄関には市販のハンガーラックを別途置くこともできず、帰宅すると、コートを置くために自室に直行していました。
お客さまにはリビングに持ち込んでいただきますが、お召しものを畳んでいただくのは気が引けました。
年齢が上がってくると、ゴミ捨てや買い物など、ちょっとした外出で羽織った上着を、わざわざ自室にしまいに行くのもおっくうに。つい、ダイニングテーブルのイスの背にかけてしまうことが増えてきました。これだと、部屋が散らかって見えてしまいます。
そこで、先ほどの玄関横の収納棚を、コートクロークとして使えるように考えました。奥行きは50㎝あり、ハンガーをつるすのにピッタリです。
棚をはずしてつっぱり棒で洋服をかけられるようにしました。幅の狭いつっぱり棒は耐荷重が軽く、コートの重さでずり落ちてくることを考慮し、2本使用。
そのおかげで数枚コートをかけても落ちることなく、コートクロークとして成立しました。
つっぱり棒の上があいているのはもったいないので、棚板を設置。ペーパー類のストックなど、軽いものの収納に使います。
下の空間には、災害時用の水の備蓄を収納。棚板があったときは置けなかったキャリーカートもしまえて、使い勝手のよいコートクロークができ上がりました。
家に帰ってきたらすぐコートを脱ぐことができるので、夫にも好評です。来客時にも玄関先でコートを脱ぎ着していただき、リビングまで持ち込まずにすむのでスマートに対応でき、とても便利になりました。