片づけで知っておきたい「ゴミの捨て方」。捨てにくいパソコンも無料で処分

新生活シーズンは、引っ越しや大がかりな片づけをする方も多いのではないでしょうか? その際に、気をつけたいのが「ゴミの捨て方」。住んでいる自治体によっては、思わぬ手間や費用がかかってしまうことも。今回は、引っ越しを機に小物から大物家具まで手放したライフオーガナイザーの高田舞子さんに、必ずチェックしておきたいゴミの捨て方のポイントや、実際に利用して便利だった制度を教えてもらいました。

●1.行政によって異なるゴミの出し方

ゴミ出し
すべての画像を見る(全27枚)

自治体によってゴミの出し方はずいぶん異なります。可燃ゴミや資源ゴミの区分も様々。日常的なゴミの出し方は住んでから慣れるものですが、粗大ゴミとなると話は変わります。

とくに、大きなゴミが出る引っ越しでは、引っ越す前に出すべきか、引っ越し後でもいいのかをあらかじめ検討することが、荷造りの際に重要です。

 

●2.粗大ゴミ事情を比較

現在住んでいる松山市では、粗大ゴミは30kgまで無料で収集してくれます。新しい住まいがある京都市を調べてみると、粗大ゴミは「大型ゴミ」と呼ばれ、収集してもらうのにお金がかかるということが判明。

京都市では、大型ゴミセンターに連絡し、なにをどれだけ捨てるのかを申告すると、収集場所と収集日、手数料を案内されます(大きさや内容によって400~2,400円)。コンビニなどで手数料分の収集券を購入し、ゴミに貼って出すという手順。いくつか捨てるだけで、1,000円は軽く超えそうです。

さらに調べると、クリーンセンターに直接持ち込む方法もありました。持ち込めるものに制限はありましたが、申告書を提出すれば100kgまで1,000円で出せるようです。

●3.無料で出せる引っ越し前に、できるだけ捨てる

引っ越し先では粗大ゴミに必ずお金がかかることが分かったので、可能な限り引っ越しまでの間に捨てることを決断。

衣装ケース、収納ボックス、花瓶などのインテリア小物、布団、椅子、チェスト、ベランダの棚やプランター、小型家電など、粗大ゴミの範囲は幅広いです。新居の家具配置シミュレーションと並行して、どの家具家電を手放すかを考えます。

松山市のクリーンセンターは、入口と出口で車ごと重さを測定し、出したゴミの量で料金が計算される仕組み。

車

 

引っ越すまでの4か月間は、足繁く通いました。

テーブル

家具の重さは分からないので、棚や引き出しなどを手に抱えて体重計に乗り、自分の体重を差し引いて重さを算出。数値を付箋にメモ書きし、30kgを超えないよう工夫して捨てに行きました。

●4.捨てにくいパソコン…回収箱を発見!

いつでも捨てられるように初期化はしていたものの、どう捨てていいかわからず放置していた古いパソコン。メーカーのサイトで調べると、郵送回収の方法が案内されていましたが、面倒すぎて行動を起こせないまま、退去2週間前になってしまいました。

ボックス

そんなある日、松山市役所で発見したこのボックス。「え? パソコンを捨てていいんですか?」と思わず聞きました。この口に入るものならデスクトップも回収対象とのこと。
後日再訪し、無事回収箱に捨てることができました。ようやく手放せて気持ちもスッキリ。

スマホやガラケー

各支所などにも回収箱が設置されていると知り、過去のスマホやガラケーも手放してきました。市による回収ではありますが、念のため工具で画面を叩いてから。

手放しにくいデジタル小物家電でしたが、京都市でも同じような回収制度がありました。皆さんの自治体でも、そうした制度があるかぜひ調べてみてください。

◆この記事をもっと詳しく読む!

片づけで知っておきたい「ゴミの捨て方」。捨てにくいパソコンも無料で処分

意外と汚れている食器洗いスポンジ。「捨てる」をルーティン化するコツ

じつは意外と汚れている食器洗いスポンジ。定期的な交換はできてますか? 今まではなかなかスポンジを捨てられなかったという整理収納アドバイザーのハギヤマジュンコさんが、スポンジの交換をルーティン化するコツについて教えてくれました。

●ルーティンで交換できないのは、スポンジの「まだ使える」見た目

まだ使えそう?なスポンジ

食洗器をメインに使っているので、食器洗いスポンジのへたりはそんなひどいものではありません。
ですが、テレビや雑誌で「スポンジにはトイレの数倍のバイキンがいる!」と言うのを知ってから、こまめにスポンジ交換をしたいと思っていました。

・毎月1日に換える
・2週間に一回水曜日に換える(水に関係あるから水曜がいいかなと)
と決めてやってみましたが、続きません。

簡単なことなのに、続かない…。
スポンジ交換が苦手な理由を考えてみると、「まだまだ見た目もきれいで使えるし、あと一週間使ってみよう」という、主婦生活で養った「もったいない精神」が働いていたからでした。

●できないなら「決めごと」を自分でつくる

まだ使えそうなスポンジを捨てる勇気

そこで、なにもない日には交換しづらいなら、なにかある日に交換すればいいのではと気づきました。月に1回程度、毎月やってくるなにかの日にスポンジを使いきってみてはどうだろうと思ったのです。

さらに、その日にクタクタになるくらい使いきってしまったら、「もったいないなぁ」という苦手な理由がなくなって、心置きなく新しいスポンジに交換できるのではと。

●「もったいない」をなくすために、スポンジがきれいじゃない状態を自分でつくる

ケージ

わが家の場合、それはワンコのトリミングデーでした。
犬がトリミングに行っている間に、食器、ケージ、トイレを全部洗ってお日様の下に干します。
普段、ウェットティッシュでササっと掃除しているので、どうしても細かい汚れや、粗相の跡が残ってしまう部分があります。今までは、それ専用のスポンジを100円ショップで買っていて、掃除ごとに都度スポンジにサヨナラするしかなかったのです。

だったらそれを、1か月使い終わった食器洗いスポンジのお仕事にしてみては?
食器洗いスポンジの最後のお仕事を決めてみたのです。

 

スポンジを使いきるルールを決めて半年。
「あれ、スポンジいつ変えたっけ?」がなくなりました。

わが家のようにペットがいなければ、たとえば、レンジフードを掃除したタイミングで使いきって交換してみたり、アウトドアに行くときに使いきって交換してみたり。トイレや排水口の掃除など、後戻りできないタイミングをつくるといいかもしれません。

自分の生活の中にある、家事やイベントごとの最後に「スポンジを使いきって交換する!」と決めておくと、暮らしの中で感じるモヤモヤのひとつを減らすことができます。

◆スポンジの捨て方についてもっと詳しく読む!

意外と汚れている食器洗いスポンジ。「捨てる」をルーティン化するコツ