浴室はショールームで厳選したオーダーメイド品
すべての画像を見る(全20枚)リノベのきっかけになった浴室。しっかりとした防水性能を確保したうえで、仕上げやパーツを自由に選べるオーダーメイドのシステムバスを採用しました。
リノベで可能な限りフラットに仕上げた浴室の床。「ここまで床が自然な高さになるとは思わなかった」と妻。ガラスのドアやヒンジなどのパーツもこだわって選んだものです。
浴室横のトイレは既存の便器を利用。床を張り替えて室内との統一感を図りました。既存でも十分使える建具や設備機器は、リノベで最大限活用しています。
こちらは廊下に面した別のトイレの床。フラットにつながる廊下との間に、真ちゅうの細い見切りを入れてさりげなくゾーニングしました。ボリュームは小さくても、存在感が光るアイテム。
玄関の主役はアンティークのチェスト
既存の靴箱を撤去してアンティークのキャビネットを置いた玄関。玄関収納は造作も考えたそうですが、向山さんの提案でチェストを靴箱として使用することに。
アンティークのキャビネットの上はディスプレイスペースとしても活躍。玄関がホッとできる温かみのあるスペースになりました。
下階への遮音対策のため、無垢のウォールナット材の部分は床高を上げています。既存の石の上がり框(かまち)を床材で覆い隠してバランスを整えて。細部までこだわり抜いた今回のリノベは、デザインも使い勝手も大満足。
「しばらくしたら、今回は手つかずだったキッチンの改修をお願いしたいと思っています」(妻)と、次なるリノベの夢をふくらませているHさんです。
間取り(リノベーション前後)
リノベーション前
リノベーション後
設計/向山建築設計事務所
代表の向山博さんは、1995年東京理科大学工学部建築学科卒業。鹿島建設建築設計部、シーラカンスK&Hなどを経て、2003年向山建築設計事務所を設立。住宅の新築、リノベーションを中心に医療施設や保育園、商業施設まで幅広く手がける
※情報は「リライフプラスプレミアムNo.1」取材時のものです