こちらは、都内屈指の人気エリアにある専有面積193㎡の広々としたマンション。突然の浴室の水もれをきっかけに、部分リノベーションをすることに。浴室はもちろん、開放的なパウダールームに明るいアトリエも、新たに間取りに盛り込まれることになりました。60代夫婦が過ごす、ゆとりある住まいを紹介します。
すべての画像を見る(全20枚)リビングみたいな、広いパウダールームが完成!
「以前は狭くて使いづらかった」という、H邸の洗面脱衣室。廊下をはさんで向かいにあった書斎とつなげて、広々としたパウダールームに変更しました。バルコニー側の窓から光と風が取り込める、開放的な空間に。
ルームランナーを置いても余裕の広さ。「運動不足解消のために、夫婦で愛用しています」(妻)。
洗面台はAria & Auraのもの。妻の大好きなデザイナーであるアントニオ・チッテリオの水栓を合わせました。カウンターの厚みは最小限にして、愛用のアンティーク家具となじむモダンでさりげないイメージに。
ミラーキャビネットは左側が妻用、右側が夫用。鏡のヒンジ位置は、境目が顔の正面にこないように工夫したそう。下部はオープンなつくりにして、収納用のバスケットを収めています。
上から押すだけで水がためられるプッシュ栓は、日本では取り扱いがなかったため海外から取り寄せました。掃除がしやすく、シンプルで使い勝手も良好。
洗面台の背面側にはタオルウォーマーを設置。オープン棚も設けて、タオル類をおしゃれに収納しています。
オープン棚の棚板は、角を面取りしてやわらかな曲線にすることにこだわったそう。「大工さんにお願いして、丁寧に仕上げてもらったお気に入りです」(妻)。
個室だったスペースを取り込んで、明るく広々としたパウダールームに。隣接する寝室とも一体感が感じられる空間になりました。
この住まいのデータ
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▼家族構成
夫60代 妻60代 -
数年前に建築家の向山博さんがリノベを手がけた友人宅を見て感動。浴室の水もれが起きたことをきっかけに、向山さんにリノベを依頼した -
専有面積/192.85㎡
妻のアトリアは廊下に光を導く工夫をこらして
玄関から続く廊下の突き当りにある個室の壁を撤去して、ガラスパーティション(3枚引き戸)を設置。玄関ホールまで窓からの光が届くようにして、この空間は妻のアトリエにしました。奥には夫の書斎もあります。
妻のアトリエの引き戸を閉めたところ。ガラスのパーティションは、完全に閉めていても窓からの光が廊下に届きます。ほどよく気配が感じられるところもメリット。
アトリエの引き戸はAria & Auraのガラスパーティション。ガラスの間にはさむものを自由にカスタマイズでき、H邸では麻をはさみ込んで、やわらかな質感に。