秋の気配に合わせて、ファッションだけでなく、髪型にも変化をつけたくなるもの。ヘアゴム1本でできるアレンジなら、だれでも気軽に試せます。
ここでは好感度ヘアの伝道師で、出版した書籍がロングセラーになっているヘアメイク・長井かおりさんに、簡単ヘアアレンジを2つ教わりました。
顔まわりの髪の毛をアップすることでいつものダウンヘアがあか抜け、すっきり見えますよ。
くるりんぱの痕跡を消し去ればおしゃれなハーフアップに
すべての画像を見る(全12枚)簡単アレンジの代表格「くるりんぱ」のハーフアップは、そのままだと平凡な印象に。おしゃれに見せるコツは、くるりんぱをあえて崩し、ねじった毛束の痕跡を消すこと。
「立体感が出て、華やかさがアップしますよ」と長井さん。
(1) 左右の耳の上とトップの髪を手グシでまとめてゴムで結び、後頭部にハーフアップをつくる。
(2) (1)のゴムの結び目を少し下げ、ゴムの上の毛束を半分に割り、毛先を上から下にくぐらせて「くるりんぱ」をつくる。(写真はくぐらせた毛束を下から出しているところ)
通した毛束を割り、左右にぎゅっと引っぱってゴムを押し上げる。
(3) ゴムの結び目を押さえながら、くるりんぱにした部分やトップの髪を爪の先で引き出し、くるりんぱの部分だけが目立たないように全体をふんわりさせる。
(4) 下ろした毛束は、毛先から根元に向かって指でしごくようにして逆毛を立て、ボリュームを出す。
後れ毛は、指先でねじってニュアンスを出す。
うしろから見るとこんな感じに! 女性らしいニュアンスのヘアアレンジです。
崩れないポンパドールはピンを使わずにつくる
前髪とトップの毛を一緒に「逆くるりんぱ」することで、カジュアルなポンパドールが完成。
「のばしかけの前髪も逆くるりんぱが巻き込んでくれるから、ピンを使わなくても崩れません」
(1) 目尻の幅で前髪とトップの毛を取り(前髪は好みで残してもOK)、頭のてっぺんでゴムで結ぶ。前髪が短い人は、やや前の方で結ぶと短い毛が飛び出るのを防げる。
(2) (1)のゴムの結び目を少し下げ、ゴムの上の毛束を半分に割り、毛先を下から上にくぐらせて「逆くるりんぱ」をつくる。
(3) (2)で通した毛束を割り、左右にぎゅっと引っぱってゴムを押し上げる。そうすると、自然にトップがもち上がる。
(4) ゴムの結び目を押さえながら、爪の先でトップをつまみ出し、立体感を出す。