家づくりでは、妥協したくないキッチン。注文住宅に住んで3か月の日刊Sumaiライターは、面式キッチンを希望通り手に入れました。加えて、収納や家電の置き場所にも工夫を。ただ振り返ると、よかったと思うことが多い反面、想定外だった後悔ポイントもあります。キッチンのプランや設備選びに迷っている方は参考に。

対面式キッチン
対面式キッチンなら作業しながら、家族とコミュニケーションがとれる
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対面式キッチンにして通路も広めに。作業中のストレスも解消

対面式キッチンの全景

筆者は、夫と私と2歳の娘の3人家族。キッチンには、家族と交流のしやすさを重視して対面式キッチンを採用しました。調理や片づけをしながら、いつも家族のいる方を向いて作業できるので、夫や娘と自然と会話の時間が増えたことがよかったポイントです。
 

対面式キッチンの通路

以前のキッチンは狭く、人がすれ違うのは難しかったほど。しかし、今の対面式キッチンでは、通路も90㎝と広くしたので、作業時に後ろを歩かれても気になりません。夫が通るたびにイライラすることもなくなりました。

 

生活動線を意識し、リビングから冷蔵庫が見えない間取りに

キッチンと冷蔵庫の位置関係

わが家の冷蔵庫はキッチンの端にあります。

このようにリビング側からは見えない設計。生活感がなくスッキリと見える点は、居心地のよさにつながっていると思います。

 

リビングと対面キッチン

この位置に冷蔵庫を置くと、買い物から帰ってきて、勝手口をあければすぐ冷蔵庫が。リビングを通らずに、動線も最短で冷蔵庫がある場所へアクセスできます。

ですから、食材を大量買いした際もスムーズで便利です。リビングテーブルに「食材を置きっぱなし」なんてこともありません。

 

冷蔵庫とパントリー

冷蔵庫の横には、掃除機置き場を確保。掃除の準備がとてもラクになりました。この場所ができたおかげで、LDKに出しっぱなしはゼロに。さらにその隣にはパントリーをつくりました。お米やお茶やお酒のストックは、全部ここに収納できています。

以前に比べて、食材や日用品の収納が格段に早くなり、買い物のあとの負担も減ったのは思いがけないメリットでした。

 

シンク下の引き出しを2段にすることで収納力UP!

対面式キッチンの下の引き出し収納

対面式キッチンにしても、つり戸棚がつけると開放感が半減するかも…。プランづくりの際、筆者はそう考えました。つり戸棚の代わりに設置したのが、キッチン下の収納スペースをたっぷり使った、スライド式の2段引き出し収納です。

 頻繁に使う調理器具や掃除用具は、引き出し下部に入れて、取り出しやすさにも気を配りながら収納。ぎゅうぎゅうに詰めるよりも少しスペースを取って置くほうが、調理や掃除をする際もスムーズです。

 

引き出し収納スライド部分

上部のスライド式の引き出しには、飲み物やコーンフレークなどの食材を収納。家族も取り出しやすいようで、ものの位置を聞かれることがなくなりました。

 

食洗機は容量が大きい深型にして正解!

ビルトイン食洗機

以前住んでいたアパートでも、備えつけ食洗機を使用していました。でも、使う食器が多く、全部入りきらないことも。手洗いをすることが多くて、不便でした。

今の家を建てるときも、標準仕様で浅型食洗機がついていました。そのため、浅型のままで手洗いをガマンするか、追加費用をかけて深型を取りつけるべきかをとても悩みました。
 

ビルトイン食洗機に食器をセット

結局採用したのは、深型食洗機。フライパンも入るし、洗い物が一気に洗え、ストレスが減りました。追加費用は6万5000円でしたが、深型にする価値があったと思います。

 

丈夫なPタイルはお手入れがラクでデザインもいい!

キッチン床のPタイル

キッチンの床には水や汚れに強いPタイル(塩化ビニル樹脂を配合した硬質の床材)を使用しています。水や味噌汁などをこぼして汚れがちなキッチンも、サッとふくだけで手入れが終了し、きれいな状態が保てます。

手入れのしやすさはもちろん、木目調のデザインも好み。床のデザインを変えただけで、自分の部屋がひとつできたような、うれしい空間になっています。

 

食器棚はキッチン家電の幅に合わせて別に購入

キッチンの食器棚

つくりつけ棚は採用せずに、既製品で気に入ったデザインの食器棚を設置しています。食器棚の上は、キッチン家電を置く場所に。オーブンレンジやトースター、炊飯器など、ここに置く予定だった家電のサイズを事前に測り、すべて置けるように、幅192㎝のものを選びました。家電の出し入れをする必要もないので、とても使いやすいです。

仕事から帰宅後、晩御飯をつくる際にも、家電をすぐにフル回転させられ、家族に料理を出すのが時短になりました。