機能の洗い出しが終わったら、次は空間分け
リビングダイニングに「食事をする」「くつろぐ」「子どもが宿題や勉強をする」「洗濯物を干す、収納する」の、4つの機能があることがわかりました。次はその機能ごとに部屋を分けます。
空間分けの方法ですが、紙とペンを用意して、大まかに間取りを書き、機能ごとに丸や四角でざっくり書いてみます。
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こちらの間取りでは、図のように4つの機能を空間分けしました。
●空間分けのポイント
- 1.クローゼットなどすでにある収納のそばに「洗濯物を干す、収納する」機能を持ってくると、干し終わった洗濯物の収納作業がラクになる
- 2.キッチンのそばにダイニングテーブルなど「食事をする」機能が理想的
また、勉強などをする空間は、換気しやすく太陽光のあたる窓のそばがおすすめです。
空間分けが終わったら、それぞれの空間に、今ある家具を移動していきます。具体的に言うと、ダイニングテーブルは部屋中央から壁ぎわの「食事をする」空間に、ソファは部屋右手から部屋中央の「くつろぐ」空間に移動します。
また、今まではダイニングテーブルやリビングテーブルで勉強していたのですが、新たに「子どもが宿題や勉強をする」空間をつくりました。
その空間用にテーブルとイス、収納家具を設置します。このテーブルやイス、収納家具は、すでに子ども部屋をつくってあれば、その家具を移動してきてもかまいません。
まだ子ども部屋をつくっていないのであれば、中学生以降、これらの家具を子ども部屋に移動したときも使用できるサイズを選びます。
機能別の空間に専用の収納家具で、リバウンドも防げる!
こちらは「食事をする」「くつろぐ」「子どもが宿題や勉強をする」「洗濯物を干す、収納する」など4つの機能ごとに空間分けをして、家具配置をした様子です。
整然と動きやすく家具が配置しているので、家具が増えたのに狭く感じません。また、それぞれの空間で作業をするので、ダイニングテーブルやソファ回りにあるものが、入り交じるのを防げるので、片づけやすい部屋になります。
空間分けしたそれぞれの空間には、収納するものに応じた、空間専用の収納家具を置きます。たとえばダイニングテーブルのそばには、フォークや箸などのカトラリーを収納する小型の収納、洗濯物のそばには衣類を収納するオープン型のチェスト、などです。
この収納家具の選択を間違うと、収納したいものが思うように収納できず、部屋が散らかる原因になります。ですから、各空間に収納家具を置く際には、収納したいもののサイズや量を書き出して、そのものが収まる収納家具を設置することが重要です。
リビングダイニングを機能ごとの空間に分けて、それぞれに専用の収納家具を設置したことで、ものが散らかりにくくなり片づけやすい空間になりました。
ものの定位置も決まるので、リバウンドもしにくくなります。筆者はこの片づけ方法を「空間分け片づけ法」と呼んでいます。
春から新年度になりますので、気分も一新、散らからない部屋づくりにトライしてみてください。