収納したいものをフックに引っかけてつるせば、床に置かないので収納スペースの節約になるうえ、掃除もしやすくなります。
じつは箱ティッシュや書類など、穴があいていないものでも、ちょっとした工夫でフック収納が可能に。
目からウロコのその方法を、片づけコンサルタントの太田真理子さんに教えていただきました。
穴あけパンチひとつで、家じゅうのものをフック収納化!省スペースで掃除もラクに
取り出しやすく、戻しやすいフック収納。家族が使いやすいので、わが家でもフック収納を活用しています。
ですが「穴があいていない」ことを理由に、フック収納を諦めたことはありませんか?
たとえばウェットティッシュ。商品陳列用に穴があいている場合はそのまま活用できますが、あいていないものも多いです。
そんなときは、「パンチ」(穴あけパンチ)で穴をつくれば解決! 単純ですがとても簡単で効果的な方法です。
思いついたきっかけは、子どものトイレトレーニング。狭いトイレ内でウェットティッシュを使うのをもっとスムーズにしたい、そのためにもフックにかけられたら…と思い立ち、穴をあけたところ、使いやすさに感動。
以来、フック収納の幅が広がり、さまざまなメリットを実感したのでご紹介します。
●箱ティッシュもパッケージのままでOK
カバーをつけないとつるせないイメージのある、箱型ティッシュ。箱の側面をめくって穴をあければパッケージのままつるせます。
見栄えを考えるとカバーに軍配があがりますが、カバーをかける手間が省けます。なるべくかわいいパッケージのティッシュを選びましょう。
●書類の掲示や整理に
意外に思われるかもしれませんが、フック収納は書類の掲示や整理にも力を発揮します。
マグネットは複数枚とめるにはそれなりの磁力が必要ですし、重ねておきたい場合には、紙を手で抑えながらマグネットを取りはずす必要があります。
フック収納ならば、1枚ずつ上に重ねてかけるだけ。順に重ねていくだけなので、自然と時系列になるのもポイントです。
時系列にまとめておきたい、公共料金や病院の領収書といったものも手軽に整理できます。
ちなみにわが家では、家族の集まるダイニングに紙類を掲示するときも、フックを採用。
A5サイズのルーズリーフを束のままかけておいて、めくって使えるメモにしています。書いてそのまま掲示し、不要になったらめくって処分するだけ。
ルーズリーフがなくても、パンチがあればどんな紙でも使えます。
●穴あけはまとめて、在庫分も重ねておく
掃除用ウェットシートはまとめ買いしたときに、穴あけもまとめてしておきます。そして在庫分も重ねてフックにかけて管理。
残数が一目瞭然ですし、シートがなくなったときも、空の袋を取り除くだけで新しいものを取り出せます。
●穴あけするときは、位置に注意
パンチで穴をあけるだけなので難しいことはありませんが、気をつけたいのはウェットシートの類。
シートの乾燥を防ぐため、本体の袋に穴が干渉しないよう、耳の部分にあけてください。
また、シールフタのつまみ方向が上にくる向きにあけること。その方が、ひっかけたままでもシートが取り出しやすいです。
フック穴はつくれるもの。文具としてはあまり出番がなく、引き出し奥に眠っていたパンチですが、意外な活躍をしてくれます。ぜひお試しください。