家族の人数ぶん、携帯料金がかかる時代。毎月の通信費が家計を圧迫しているケースも少なくありません。

そんな人に朗報! 「見直すだけで簡単に大きな節約効果が得られるのが、携帯電話料金なんです」とアドバイスするのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。
年末年始のタイミングで、見直してみませんか? ポイントを詳しく教えてもらいました。

格安スマホからケーブルテレビまで。契約状況を見直すだけで通信費は大きく減らせる!

まずは、みんなの通信費事情をチェックしてみましょう。
通信費の平均月額は、1万8211円。
※全国の勤労者世帯のうち4人世帯の平均額(総務省統計局「家計調査」2017年)

さらに、ESSEレポーター200人のアンケート調査によると

・スマホの平均所有台数 一世帯平均2.32台 ・格安スマホの利用率 30%

という結果に。

この数字を多いとみるか、少ないとみるか。いずれにしても、見直しの余地はありそうです。

●乗り換えやプランの見直しで料金が4分の1以下に減ることも

「大手キャリアから格安SIMに変えるだけで、料金を4分の1以下に減らせます。以前は無料通話の時間が短かすぎる欠点がありましたが、今は60分など長くなり、使いやすくなりました」

仕事で通話が多いなど大手キャリアが安心な人は、使い方に合ったプランを選ぶのが負担を軽減するコツ。

「とくに加入時のプランのまま長く使っている人は、今のプランが適正かどうかサイトでチェックを。ほかにも、使っていない固定電話や観ていない衛星放送を解約するなど、ひとつずつ見直してみましょう」

●格安スマホにするなら本体は中古がおすすめ

格安スマホ
格安スマホに乗り換えるときのポイントは?
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スマホ利用がメールやLINE中心なら、格安スマホがおすすめ。
「通話なしなら月額1000円以下、短時間の無料通話つきで2000円前後です。変更方法がわからない人は、家電量販店の担当者に相談を。本体を買いかえる場合は、中古なら費用も割安」

格安スマホに乗り換える場合に心配な、さまざまな機能の引き継ぎを、以下にまとめました。

・電話番号

元の電話会社に手数料を支払えば、同じ電話番号の継続が可能。新規の番号でいいなら、新しい契約先でもらえます。

・LINEデータ

アカウントを引き継げば、友だちリストやスタンプなどは残せます。バックアップをとっていないトークは残せません。

・メールアドレス

キャリアのアドレスは使用不可。GmailやYahoo!メールなどフリーメールを使い、新たにメールアドレスを取得します。

・連絡先や写真データ

今の本体を使うなら、データは残ります。本体が変わる場合は、データをネット上に保管すれば移行可能です。

●使っていない固定電話は解約しても

固定電話は解約

家族や友人との連絡は携帯電話で、固定電話はほとんど使ってないという人は多いはず。

「固定電話は、設置するだけで1800円程度かかるものも。思いきって解約を検討しましょう」

●ケーブルテレビは有料チャンネルの契約確認を

ケーブルテレビ

有料チャンネルも、固定費見直しのチェックポイント。

「『観たい番組があって契約したけど、今は観ていない』など、惰性で継続している家庭をよく見かけます。今一度確認を」

●契約時につけたサポートサービスやオプションに注意

オプションに注意

電話、ネット、テレビなどのセット料金には、使っていないサポートサービスや、ゲームなどのオプションがついていることが。

「不要なものはすぐ外しましょう」

●夫婦で格安スマホに変更し月々1万4000円の節約に!

最後に、実際に格安スマホにして固定費を削減したESSE読者の成功例をご紹介します。

南尚美さん(仮名・45歳・埼玉県)は、大手キャリアから、格安スマホに変更。
「本体はそのまま使い、SIMを変えただけですぐ利用できました。夫と2台で2万円かかっていた携帯代が、6000円弱に大幅減! ネットもサクサクつながり大満足です」(南さん)

とくに不便を感じていないと、そのまま使いがちな通信費。年末年始のお休みに、家族でじっくり検討してみるのもありかもしれませんね。