寒さで頭皮の血流が悪くなったり、乾燥で毛先がぱさぱさしていたりしませんか? 「そんなとき一度見直してほしいのは、ブラシ!」と話すのは、女性の髪問題に詳しいヘアライター佐藤友美(さとゆみ)さんと、人気ヘアサロンMINXのディレクター八木花子(八木ちゃん)さん。 今回は、50代の読者をモデルにヘアブラシの使い分けについて教えてもらいました。
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あなたが選ぶべきブラシは?正しい使い分けを伝授
さとゆみ:今日は、ご質問の多いブラシについて、教えてもらいます! ブラシやコーム(クシ)っていろんな種類がありますよね。どんなふうに使い分ければよいのでしょうか。
八木ちゃん:大きく分けると、頭皮用のブラシと、髪用のブラシがあるんですよね。頭皮用のブラシは、頭皮の血行を促したり毛穴を洗浄したりするときに使います。
さとゆみ:クッションブラシも、最近はいろんなものが出ていますよね。
八木ちゃん:クッションブラシというのは、ブラシのピンが刺さっている部分に空気穴があいていて、頭皮にあてて押すとふわっと沈むような弾力性があります。弾力がある分、強く押し当てすぎないので、頭皮のマッサージにもいいんですよね。
さとゆみ:気持ちいいですよね。わたしも、電動タイプのものを買いたしました。
八木ちゃん:こういう頭皮用のブラシは、そんなに強く押し当てる必要はなくて、気持ちいいと感じるくらいの力で使うのがいいですよ。
髪を洗う前などに、こういうブラシを通しておくと、汚れもとれるし血行も促進されるので、一石二鳥です。
●定番のデンマンブラシは万能!
さとゆみ:ここからは髪の毛用ブラシについて教えてください。まず、ブラシといえば、思い浮かべるのがデンマンブラシです。
八木ちゃん:これ、使っている人も多いと思います。表面を整えるのにも使えるし、毛先のからまりをとくとのにも使えます。
●ロールブラシは曲線をつくるのに最適
さとゆみ:あと、美容院でもよく使っているブラシといえば、思い浮かべるのがロールブラシです。
八木ちゃん:ロールブラシは基本的には「曲線」をつくるものと思ってもらうのがいいでしょう。毛先や前髪を内巻きにしたいときなどに使えます。
さとゆみ:ちなみに、こんなふうにピンポイントでブローしたい場合は、ドライヤーにはノズル(平たい口)をつけた方がいいんですよね。
八木ちゃん:そうです! 全体を乾かしたいときは、ノズルは外します。ピンポイントで熱を与えたいときは、この写真のように、ノズルをつけましょう。
●タングルティーザーは髪のからまりをとる
さとゆみ:私が個人的に好きなのが、このタングルティーザーというブラシです。
八木ちゃん:これ、長い部分と短い部分が混在しているのが特徴で、髪のからまりをとるのに適しているんですよね。
さとゆみ:これを毛先まで通すと、髪がさらっとおさまりよくなるんですよ。
八木ちゃん:前にもお話ししましたが、とくにロングヘアの人は、根元から毛先まで一気にブラシを通さずに、毛先のからまりを先にといてから、全体にブラシをかけるとダメージにつながりにくくなります。もし根本から毛先に向かってとかしていく途中でブラシが止まってしまったときは、無理してとかしてしまうと抜け毛や枝毛、切れ毛などのダメージにつながってしまうので絶対にしないでくださいね。