●小児ワクチン接種の副反応は?<9歳の息子の場合>

小児接種
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じつは私たち夫婦のブースター接種は、全然予約が取れなかった小児ワクチン接種が近所の予約不要のコミュニティー・クリニックの薬局でできると聞いて問い合わせたことで大人も受けられるとわかり、事前に取っていた別の病院での予約をキャンセルしての前倒しとなりました。

小児ワクチン接種は1回目が予約不要のコミュニティー・クリニックで、2回目は薬局チェーン店のウェブサイトでオンライン予約の空きを見つけて、12月中旬までに完了しました。

小児ワクチンについては、その安全性や有効性に懐疑的な声も多く聞かれ、接種には迷いもありました。パンデミック中、こういう大きな選択のひとつひとつの責任が親にのしかかり、かなりのプレッシャーを感じます。

うちの場合は、アメリカで進むワクチンパスポート(ワクチン接種証明の提示)義務化に伴い、未接種のままでは行動範囲や成長の機会が制限されることや、学校を含む外出先でのリスクなども考えて受けさせることにしましたが、本当に考え方は家庭それぞれですし、だれも正解がわからない今はとくに、様子見の判断も理解できます。小児ワクチンを受けるにしても、緊急使用許可ではなく正式承認を待つか、もう少しデータがそろってからでもいいのかもしれません。

治験の結果や、一部の地域の小学校、中学校などで早々と小児ワクチン接種が受けられた子どもの様子から、もともと副反応は少なく、あったとしても重篤なものではないと見ていましたが、小学生の息子の場合もとくに副反応らしき症状はありませんでした。周りからもとくにひどい副反応は聞かれず、念のために接種翌日だけ学校を休ませるくらいの対応のようです。

●注射を怖がる子どもたちへの配慮に感心

ただ、注射は怖いものと考える子どもは多いですよね。子どもに注射を打つことに慣れているアメリカの薬剤師さんたちは、その点で「うまいなぁ」と感心します。

1回目の接種では好きなゲームなどの話をふり、息子が話しているすきにチクッ。2回目の接種では、おもちゃをもらい、喜んでいるところでさりげなくチクッ。接種会場によっては、ちょっとしたプレゼントはもちろん、楽しげな飾りつけがされ、子どもたちの気分が和むようにセラピー犬がいたところもあったそうです。

アドベントカレンダー

ちょうどクリスマス前だったこともあり、息子には接種をがんばったごほうびに、欲しがっていたアドベントカレンダーを買ってあげました。

クリスマスに夫の家族、親戚と会った際も、お互いに重症化することはおそらくないであろうという、ワクチン接種、ブースター接種を完了している安心感はやはりありました。

まだまだ元の生活には程遠いですが、ワクチン接種を武器に新型コロナと共生していくニューノーマルを模索するアメリカの姿がここにあります。

ワクチン接種の副反応や感想はあくまで個人の体験談です