年齢を重ねると、気力や体力が昔より低下し、大がかりな片づけや掃除をするのが大変になってきます。そのため、日々の片づけはできるだけ最小限にして、スッキリした状態をキープしたいもの。そこで、50歳から本格的にミニマムな暮らしをスタートさせたという、カナダ在住のミニマリストでブロガーの筆子さんに、疲れない部屋をつくるために心がけていることを教えてもらいました。

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年齢を重ねてからも、疲れない部屋をつくる心がけ5つ

仕事や用事から疲れて戻ったとき、家の中がぐちゃぐちゃだと、ますます疲れてしまいます。疲れない部屋をつくるための、ちょっとした心がけを5つ紹介します。

 

●1.毎日5分だけ片づける

リビング
毎日短時間でも片づけをする習慣を(※写真はイメージです)
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掃除をする、しないにかかわらず、毎日短時間、片づけるようにしてください。

日々、小さな混乱をクリアしておけば、あとで大がかりな片づけや掃除をしなくてすみます。年をとってくると、長時間かけてする整理整頓は体力的にきついので、大事にならないうちに、片づけるべきです。

いつ片づけるかは、ご自身の生活に合わせてください。朝起きたら、そのへんに散らかっているものを片づける、夜寝る前に、部屋をリセットする、在宅ワークをしているなら、昼食が終わったあと、腹ごなしの運動として片づける、など。

毎日、決まった時間に片づけると、すぐに習慣になるのでおすすめです。

私は、1日の仕事や家事を終えて、お風呂に入る前に、部屋の中を片づけています。余計なものが出ていないので、夜、落ち着いた気分で寝られるし、朝起きたとき、布団をしまえば、何もない空間が出現し、「ああ、またまっさらな、手つかずの1日が始まる」と前向きな気分になれます。

 

●2.床置きしない

リビングとソファ
床にものを置かないことが大切(※写真はイメージです)

極力、床にものを置かないようにしましょう。ガラクタはガラクタのまわりに集まるので、床に関係ないものを置いてしまうと、知らないうちにその周囲にものが増えていき、雑多なものの山ができます。

脱ぎ捨てた服、読みかけの雑誌や本、コンビニで買ってきてレジ袋の中に入ったままのお菓子、買ってきたはいいが、置き場所に困って、部屋の端っこに置いてしまった日用品。部屋を整理するつもりで買ったのに、逆にごちゃごちゃのもとになっているかご。

こうしたものすべてを、いったん床から取り去り、今後は、「床には何も置かない」というルールを死守しましょう。

床がきれいだと、動きやすく、掃除もしやすいので、日々の5分の片づけの効果が倍増します。