パナソニックが主催するリフォームのコンテスト「デザインアワード」。全国の「PanasonicリフォームClub」のリフォーム店が1年間に手掛けた事例から、アイデアやデザインに秀でた作品を部門別に選ぶコンテストで、総工事費を3つに分けたグランド・ミドル・セレクトのほか、建て替え、マンションの5部門によって成り立っています。 2020年度の応募総数は約300件。今回は受賞作のなかから2邸を紹介しますので、ぜひ、自宅のリフォームの際の参考にしてくださいね!
【戸建部門】グランドリフォーム全国最優秀賞
45年の思い出と現代の性能が共存する家
― N様邸(長野県)
DATA
[施工] 株式会社アグリトライ
〒381-2212 長野県長野市小島田町字新城643
TEL 026・284・4821
妻の母が住む築45年の平屋をリフォームし同居することにしたNさん夫妻。実家の思い出として構造は生かし、耐震補強や断熱工事で建物の性能を高めました。また、北側に生活空間が集中していた間取りを見直し、南側の2間続きの和室と広縁をLDKや母の部屋に変更。無垢材の床や造作家具で木の温もりに包まれた空間に一新しました。「素足でも快適」「造作家具はどれもお気に入り」と、Nさん家族も納得の住み心地です。
【戸建部門】ミドルリフォーム全国最優秀賞
家族が自然に集まるあこがれのつまったキッチン
― T様邸(兵庫県)
DATA
[施工] 八幡コーポレーション株式会社 しらさぎ姫路店
〒670-0056 兵庫県姫路市東今宿3-11-2
TEL 079・292・8939
古くなったキッチンの交換を検討していたTさん夫妻は、キッチンを囲んで食事できる、「いろりダイニング」を知り、リフォームへと方向転換。キッチンとLDを隔てていた壁を撤去し、回遊性があり、コミュニケーションしやすいアイランドキッチンを新設しました。さらに「収納も充実させたい」と、背面には壁一面の収納を設置。「調理しながら食事が楽しめ、片づけも3方向からできて作業がはかどる」と、大満足の夫妻です。
「2020年は私たちの生活が大きく変化した年でした。家で過ごす時間が増え、これまで関心のなかった人たちも住まいのことを考えるように。このコンテストにもその傾向が見られ、作業効率のいいキッチンや負担が軽くなる家事動線など、家時間を快適にするための工夫が多く見られました。こんなふうに、時代の変化に対応してくれるリフォーム業者さんが増えているのもすばらしいですね」(住まいの設計・立石編集長)