日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。 イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。 今回は、夫を説き伏せて「人工授精」に駒を進めたお話です。
不妊治療は「そんなこと」?夫を説得しながら疑問だらけ
本格的に不妊治療を始めて数か月。
セックスレスから始まって多嚢胞性卵巣症候群、追い討ちをかけるように精子の運動量が低い…の三重苦でクリニックに通い続け、ついに「人工授精」にステップアップした私とメガネ(夫)。
しかしここでもまた難関が待ち受けているのでした。
人工授精とは、人為的におたまじゃくしを子宮へ送り込む施術。様々な方法がありますが私の場合は…。
朝一番、メガネ(夫)がおたまじゃくしを専用容器に採取。それを私がクリニックへ持っていき、直接子宮に流し込という流れです。
治療費はクリニックによってまちまちのようですが、1回の治療で1~3万円程度が平均のようです。
しかし人工授精そのものに治療費がかかるのはもちろん、私の場合は排卵するための投薬や何度も通うための通院費なども乗ってくるので、トータルでかかる金額も症状によって大きく変わってくるかと思います。
●人工授精はタイミングが命!スケジュールも急に決まります
人工授精は排卵の時期を見計らって行うので、「では週末で」などと自分で日は決められず、排卵の具合を見ながら「◯曜日の朝一におたまじゃくしを採取してください」と言われました。
さらにおたまじゃくしは寒さに弱いので、採取した容器を自分の服の中に入れて体温に近い状態にして、採取して1時間以内に来てください、とのこと。