家づくりに成功した人は、施工会社をどのように決めているのか気になるところ。成功者の「決め手となったポイント」に耳を傾けてみましょう。教えてくれたのは、暮らし評論家の大木聖美さんです。施工会社を探す前はなにをすべきか。そして、出会ったらどこを判断の基準にするのか。詳しく語ります。
すべての画像を見る(全4枚)
探し始める前にした大事なこと
「家を建てよう!」。そう思ってから、実際に住み始めるまでに2年かかりました。なかなかよい土地と巡り会えず、手間取ったからなのです。
一方で、施工会社はすんなり決まっていました。決め手となったのはどんなことだったのか、振り返り返ってみます。
わが家では、まずは冷静になって夫婦で理想の家について、あれこれ話し合いました。そして、優先順位をまとめてから、施工会社を探し始めました。
いきなり住宅展示場などに足を運ぶと、情報に飲み込まれ、考えがブレて時間と体力を奪われて疲れてしまうと思ったからです。
今の時代なら、SNS上にある他人の体験談なども参考にしながら、自分たちの「これだけは譲れない」という順位を、あらかじめ決めておくといいでしょう。これが、施工会社選びの指標となって、情報に振り回されるということは減りそうです。
地震に強い家づくりが得意なところに
幼い頃から私は、関東大震災を経験した祖母から、地震の怖さを語り継がれていました。そんなこともあり、「家を建てるなら地震に強い家に」というのが、家づくりの高い優先順位に。そこを得意としている施工会社を調べ、最終的に3社で相見積もりを取り絞っていきました。
先方のセンスに共感できるかは大事
「これは!」と感じた施工会社のモデルハウスや完成見学会に、足を運んでみました。その際、インテリアデザインや全体の雰囲気が、自分たちの求めているものと似ており、なんだかとても共感。
担当したインテリアコーディネーターも紹介していただけたので、「この人に頼めば、思い描いている雰囲気を形にしてもらえるかも」と感じたのも決め手となりました。
実際、伝えた雰囲気以上の提案をしていただけたので、なんとなく感じたセンスの共感って、とても大事だなと思いました。
施主支給について柔軟な対応ができる
わが家でははじめから、キッチンと照明の一部は使いたいものが決まっていました。そこで相談したところ、施主支給(自分で設備機器などを用意すること)を快く受け入れていただけることを確認。
「その場合のスケジュール感はどうなるか」といったことなども、きちんと説明あり。このやりとりで、安心したことを覚えています。