お金の使い方には、気づかないうちに過ごしてきた時代が反映されることもあります。そこで今回は、世代分析のプロ・牛窪恵さんとお金のプロ・松崎のり子さんが、世代別お金の使いグセと要注意ポイントを徹底分析。貯まらない原因と貯めるコツを知れば、今年こそ、貯蓄成功への道は開けます!
すべての画像を見る(全5枚)幸せに暮らすために知っておきたい!年代別・お金の使いグセ<20代・30代>
20代から50代まで、それぞれの世代でお金の価値観や使い方はまったく違います。お金に対して自分がどんな意識をもっているのか、まずはそこからチェックしてみましょう。
●20代:SNS・タムパ(タイムパフォーマンス)世代
・ぜいたく品に興味なし! SNS至上主義
いかに時間を効率よく使えるか「タムパ」にこだわり、カット野菜なども抵抗なく使います。また、SNS世代で、ぜいたく品よりインスタグラムや動画で映えるものが大事。動画を見て、ネイルやヘアカットなどを自分でやってしまう器用さも。
環境意識が高く、洋服は売ることも想像して購入。家計は夫婦で力を合わせ、「子どもは世帯年収が400〜500万円になれば」など計画的に考えます。(牛窪さん)
・時間はボーナス。少額でも貯蓄のクセを
お金のアドバイスをSNSに頼りがちで、一度「いい」と思い込むとほかの情報に耳を貸さない傾向が。SNSの情報は不確かなこともあるので、無料の情報だけでなく、本を買う、有料セミナーで学ぶなど幅広く情報を集めて。
20代は収入はまだ少なくても、時間という貴重なボーナスがあります。まず収支を黒字化して、少額でもコツコツ積み立てる習慣をつけ、大きな資産に育てましょう。(松崎さん)
●30代:堅実・コスパ世代
・コスパ重視! 口コミサイトで徹底比較が普通
物心ついたときから不況なので、お金の使い方が堅実。口コミサイトをチェックし、いま安いだけでなく、中長期的にコスパのいいモノを探します。ネット通販も抵抗なく利用し、安く買って自分らしくアレンジするのが得意。
友達とのゆるいつながりが大事で、ちょっとしたものを頻繁にプレゼントし合うことも。高価なものは買わないものの、ちょこちょこ買いでムダが増えがちです。(牛窪さん)
・子どもが小さいこの時期にせっせと貯蓄を
子どもがまだ小さく、がんばれば貯められる年代ですが、マイホームや教育費にお金をかけがち。節約意識は高いものの、SNSでキラキラしている人を見ると見えをはって家族でキャンプに行くなど幸せアピールをする人もいます。
本当に大事なものを見きわめてお金を使い、締めるところは締めて貯蓄スピードを上げましょう。親がバブル世代以上なら、援助が期待できる最後の世代です。(松崎さん)