健康に大きく関わる、かかと付近にある“距骨(きょこつ)”という骨をご存知ですか?

「原因不明の頭痛や肩こり、腰痛、おなかの不調などに悩んでいる人は、距骨のゆがみが原因かもしれません」と語るのは、柔道整復師・『フォルトゥーナ』代表の志水剛志さん。
毎日できる距骨マッサージの方法を教わりました。

頭痛、肩こり、腰痛のお悩みに。体を整える距骨マッサージ

距骨
距骨がゆがむと、頭痛や腰痛の原因に
すべての画像を見る(全2枚)

「距骨は足首部分にある、フットとレッグのつなぎ目部分にある骨です。体のなかで唯一筋肉がくっついていない骨。足首を動かし、体重を支えるという働きをしていて、スムーズな二足歩行に欠かせません」

この大きな役割をもつ距骨がゆがむと、体重をきちんと支えられなくなり、さまざまな体調不良が引き起こされるのだとか。

「頭痛や肩こり、腰痛、おなかの不調など、原因がよくわからない症状に悩まされている人の足を調べてみると、距骨に原因が隠れているケースが少なくないんです。ちなみに、これまで多くの人の体を見てきましたが、距骨にまったく問題のない人というのはいません」

生活しているだけで負担がかかる距骨。距骨のゆがみの予防や解消には、マッサージなど日頃からのケアが大切です。

●距骨マッサージのやり方

マッサージ

親指とほかの4本の指を引き離し戻すことを5回繰り返します。同様に、人差し指と中指、中指と薬指、小指とほかの4本の指を引き離し戻すことを5回繰り返しますす。反対側の足も同様に行いましょう。

距骨のゆがみの一因は、足の指の動きが悪くなっていること。上記のように指と指の間を手で丁寧にマッサージしてほぐすのが効果的。体が温まっているときの方がほぐしやすいので、行うのは入浴中や入浴後がおすすめです。

「回数は最低一日回で、何回行ってもOKです。気がついたら行う習慣をつけてください」

常に体重を支えている足は、手と比べ物にならないくらい負担がかかっているのに、普段は忘れ去られがち。立ち仕事や歩くことの多い仕事をしている人は、とくに距骨に負担がかかりやすいそう。

テレビを見ながらマッサージするなど、気づいたらやる習慣をつけて、日ごろからケアしましょう。