湿度の高い夏場は、保存しておいた乾物やお菓子が湿気がち。
食感が楽しめなくなったら、捨ててしまう人も多いかもしれませんが、ちょっと待って!
「湿気った食品をムダにせず、おいしく復活させる方法があります」と語るのは、料理研究家のあまこようこさん。詳しく教えてもらいました。

ナッツやポテチ、クッキー、せんべい…。夏に湿気た食材の食感を復活させるワザ

チップス

「湿気るとはつまり、余分な水分を含んだ状態。電子レンジやオーブントースター、フライパンなどで水分を飛ばせば、元の食感を取り戻せます」と、あまこさん。

 

ポイントは、加熱してから少し冷ますこと。

「加熱したての熱いときはまだ熱がこもっていて水分を含んでいるので、冷ましながら蒸発させるとカリッとパリッとします」

 

食材別の復活法を詳しく教わりました。

●ナッツ

低温でじっくり水分を飛ばすのがベストなので、100℃くらいのオーブンで30分ほど加熱するのが理想。
「でもこれは手間がかかるので、弱めの火力でフライパンでじっくり煎ったり、アルミをふわっとかけ、低めのワット数に設定したオーブントースターで焼いてもOK。どちらも10分程度でできます」

●のり

「直火でさっと両面をあぶると、香ばしくなります。鍋などを置かないとセンサーが反応しないコンロの場合、網などを置くか、カセットコンロを活用してください」

●ポテトチップス、クッキー

焦げないように様子を見ながら、ラップをせずに、600Wの電子レンジで20~30秒加熱します。
「しばらく放置するとパリパリになります」

●せんべい

厚みがあるので、レンジだと固くなる可能性が。
「温度を低めに設定したオーブントースターで、1~2分焼き直します。しょうゆ味は焦げやすいので、ホイルをかけるのがおすすめです」

いちど開封したお菓子や乾物は湿気らないよう、密閉容器で保存するようにしましょう。
また、湿気た食材は、刻んでドレッシングに入れたり、お菓子づくりに活用したりしても、捨てることなく使えます。のりは佃煮に、おせんべいはお茶漬けにしてもおいしいですよ。ぜひお試しを。

※電子レンジを使用する際は、過熱しすぎると固くなるので注意が必要です。またお使いのオーブンや電子レンジによって、火の通り方は違います。様子を見ながら行ってください。