暑い夏に食べたくなるカレー。好きな人が多いだけに「隠し味」もそれぞれ違います。
ここではカレーに詳しい料理上手3人に、とっておきの「隠し味」を調査。味に深みが出る3つのワザをご紹介します。
ルウにちょいたしで本格派に!夏に試したいカレーの隠し味
すべての画像を見る(全5枚)●1:クミンシードをちょいたしで、スパイス感アップ
いつものカレーも、スパイスをちょいたしすると、たちまちインド料理店の雰囲気に。
鎌倉の人気カレー店「オクシモロン」店主の村上愛子さんに、初心者でも失敗しないスパイスの使い方を伺ったところ、「まずはルウに種類のスパイスを“ちょいたし”することから始めてみましょう」といいます。
「おすすめはクミンシード。辛味も強くなく、だれにでも受け入れやすい風味です。パウダーではなく粒状のシードを使い、油で加熱して香りを引き出す『テンパリング』で本格的な味わいに。鍋に油を入れて焦がさないように弱火で炒め、香りがたったらいつもどおりに野菜や肉を炒め、ルウを入れて煮込めば完成です」
テンパリングしたクミンシードは、残りものカレーに入れてもぐんとおいしくなります。
バターでクミンシードを炒めたものをご飯に混ぜて添えるのもおすすめ。
「また、あまりなじみのないスパイスですが、セロリシードは、市販のルウに多い欧風カレーによく合います。粒が小さいので、仕上げにふりかけて少し煮込むだけでOKです」
●2:ウスターソースや中濃ソースでうま味をプラス
続いてお話を伺ったのは、自宅にスパイスもそろえているカレー好きの料理インスタグラマー・tamiさん。
「カレーは大好きなので、どんな食べ方をしようか毎回変えています。ピクルスなどつけ合わせをつくってレトルトカレーをバージョンアップしたり、スパイスから調合したり。でも時間がないときはルウにも頼ります!」
そんなtamiさんは、ソース系を隠し味でちょいたしすることが多いそう。
「ウスターソースや中濃ソースにはスパイスや野菜や果実のうま味が凝縮されているので、隠し味に使うと濃厚な味わいになる気がします」
●3:中華スープのもとを入れると、意外なコクが
カレー好きのESSE編集部員・Hは、中華スープのもととしておなじみの「創味シャンタン」を大さじ1ほど入れ、隠し味に使っていました。
「味の方向が全然違うのではと思うかもしれませんが、コクがたされて、つくりたてなのにまるで『2日目のカレー』のようなまろやかさになりますよ」
いつものカレーが、手軽にぐんとスパイシーで本格的に変身。ぜひこの夏、挑戦してみては。