毎日のご飯づくりのなかで、多くの人が「苦手」と答えるのが「献立決め」。料理やワインについての著作があるイラストレーター・Tamyさんも「とくに野菜料理はレパートリーがマンネリになりがち」と話します。そんなTamyさんに、ボリュームおかずから簡単小鉢料理まで、365日の日づけごとに野菜のレシピを紹介する『もう献立に悩まない! 365日の野菜の人気おかず』(扶桑社刊)をレビューしてもらいました。
すべての画像を見る(全5枚)料理の2大悩みに応える365日分の野菜レシピ
仕事や子育てで忙しいなか、毎日献立を考えるのは悩みの種です。
私も料理は決して嫌いではありませんが、家族に「なに食べたい?」とよく聞くので「また~?」と嫌がられることもしばしば。
また、もうひとつ悩みを挙げると、野菜料理のレパートリーの少なさです。メインのおかずはがんばってつくっても、そこで気力が尽きて副菜はキャベツの千切りとトマトをのせて終了というのが、わが家の日常。
献立を考えるのは面倒だな〜、野菜のレパートリーを増やしたいな~という2大悩みを解消するためにレシピ本に頼ることに。今回参考にしたのは『365日の野菜の人気おかず』です。
掲載されているレシピは冬(12から2月)、春(3から5月)、夏(6から8月)、秋(9から11月)の12か月365日分。それだけでも驚きですが、季節に合わせプロの料理家の先生方が考案した献立がカレンダーのように並んでいるので、悩んだときは、その日のレシピをパッと見れば、なにをつくればいいか本に決めてもらえます。野菜も副菜だけでなく主食になるおかずも多数! さっそく1品つくってみました。
●大根と豚肉のみそおでん
【材料 4人分】
- 大根 1本(1kg)
- 豚肩ロースかたまり肉(焼き豚用) 400g
- ゆで卵 4個
- だし汁(または水) 3カップ
- A[みそ80から100g 酒大さじ4 みりん大さじ3]
【つくり方】
(1) 大根は4から5cm厚さの輪切りにする。皮を厚めにむき、切り口の角を削り取って面取りし、片面に十文字の隠し包丁を入れる。豚肉は縦半分に切って2から3cm厚さに切る。
(2) 鍋に(1)の大根を入れ、かぶるぐらいの水と米大さじ2(分量外)を加えて中火にかける。沸騰したらフタをして弱火で20から30分下ゆでする。ゆで汁につけたまま冷まし、水洗いして水気をきる。
(3) あいた鍋に(2)と(1)の豚肉、ゆで卵を入れ、だし汁を注いで中火にかける。煮立ったら弱火にしてアクを除き、Aを溶き入れてフタをし、20から30分煮込む。
家にある食材と調味料で簡単につくれてしまいました。旬の大根は甘くてホクホク、丁寧に下ごしらえすると、こんなに味がしみておいしくなるのですね! 豚肉、卵と一緒に甘辛く煮る「みそおでん」はメインおかずのほか、夫の酒のつまみにもなり子ども達にも大好評でした! まずは『もう献立に悩まない! 365日の野菜の人気おかず』(扶桑社刊)に掲載の冬のおかずの中から、いろいろつくってみたいと思っています。