お茶のパックや洗剤など、毎日使う消耗品の出し入れはストレスになりがちですが、収納容器を見直すだけで快適になります。
ライフオーガナイザーでファイナンシャルプランナーでもある下村志保美さんが、キッチンと洗面所で使っている便利な容器と、その活用法について語ってくれました。
100円ショップの収納容器で、「出しっぱなし」のワナが多いキッチンを攻略
すべての画像を見る(全9枚)私はだしやお茶のパックは食器棚の引き出しに入れています。
食器棚は、コンロに立ったときにクルッと振り返れば手が届く場所。
ここで活躍するのが、「フタが立つ容器」です。
100円ショップで購入しました。
この「フタが立つ」というのがポイントで、すごく便利。
片手であけ閉めできるため、容器を棚から出さずに中身が取り出せるのです。
たとえば調理でだしが必要なときはクルッと振り返り、片手で引き出しをあけて片手で容器のフタをあけ、パックを取り出しお鍋に入れるだけ。
お茶をいれるときも同様に、お湯が沸いたらクルッと振り返り、片手でお茶パックを取り出しヤカンにポン。
容器を棚から出さないから出しっぱなしになることがなく、加えて動作がシンプルなのでストレスがありません。
ストレスがないことは、散らかさないことにつながります。
●コーヒーをいれる際のひと工夫
わが家では、コーヒーメーカーを冷蔵庫の隣に配置しており、コーヒーの粉は、やはりフタが立つ容器に入れて冷凍室にしまっています。
コーヒーをいれるときは冷凍室の引き出しをあけ、コーヒーフィルターをコーヒーの粉が入った容器に近づけます。
右手にフィルター、左手にスプーン、と両手を同時に使い、あっという間に準備完了です。
これもフタが立つ容器を使っているからこそ。
洗面所でもフタが立つ容器が活躍
洗顔後に使うフェイスマスクを、私は洗面所の鏡裏に収納しています。
買ってきたときのパッケージに入れたままだと
(1)棚からパッケージを取り出す
(2)パッケージの封をあけ、マスクを取り出す
(3)パッケージの封を閉める
(4)パッケージを棚に戻す
と、4つのアクションが必要。
両手を使わなくてはいけないし、パッケージのチャックって、なかなか一発では閉められないんですよね…。
そんな面倒が重なり、マスクを使ったあともパッケージを出しっぱなしにしてしまうことがありました。
そんなフェイスマスクも、フタが立つ容器に入れて収納すれば、扉を開き、フタをあけ、マスクを取り出し、扉を閉める、このすべての行為が片手で完結。
ここでも容器を棚から出さないことで、「出しっぱなし」を防げるようになりました。
●家族で使う洗剤の容器としても有効!
わが家はジェルボールタイプの洗剤を使っており、こちらもフタが立つ容器に入れて、洗濯機近くの棚に収納。
片手で扉を開いて容器から洗剤を取り出し、また扉を閉めるだけ。
こうして洗剤の出しっぱなしを防いでいます。
容器が半透明なので、残量がわかりやすいのもポイントです。
また洗剤の場合は家族が使い方や使用量がわからないと不便なので、フタに書いておきます。
家族で使うものをつめ替える場合はこういう配慮が大切ですね。
●「片手でポン」で片づけ上手に
自分のことを「片づけ下手」だと感じている方は、「ついつい出しっぱなしにしてしまう」というパターンが多いのではないでしょうか。
そういった方は、まず今回ご紹介したように「中身だけを取り出し、容器は収納から出さない」ということから始めてみましょう。
少しの工夫で、キッチンや洗面所での効率が変わります。